スマートフォン版へ

【オールカマー予想】各陣営それぞれに思惑あり 先を見据える馬か、ここを目標の馬か

  • 2023年09月22日(金) 18時00分

ギャンブル要素の強い一戦に?


 オールカマーはタイトルホルダーの復帰戦として注目されている。ダービー以降は1着か馬券外かの極端な結果になっている馬で、なんとも扱いが難しい。このコースはセントライト記念で人気を裏切ったこともあり買う側としては不安を感じるが、一方で「タイトルホルダーでこんなにオッズが付くとは」というレースにもなりそう。ここは完全にギャンブルというか、オッズに魅力を感じるかどうかだけで判断するしかない。

 ローシャムパークはルメール騎乗で人気になりすぎている面はあるが、56キロでGIII勝ちなら十分チャンスはある。オールカマーは差しタイプの強いレースでもあるため、流れが向けば上位争いと見る。

 エヒトもGIII勝ちからの参戦で、AJCCで2着もある。前走は位置を取ったが差しの競馬もできるし、取った位置と展開がマッチすれば人気以上に走れそう。

 ガイアフォースは前走GI組で4歳馬という、このレースではかなり強いパターン。ただAJCCで先着を許した馬が2頭いるし、マイル戦を2回使ったあとの距離延長なので克服すべき課題は多い。まずはしっかり折り合ってレースを進めたい。

 ジェラルディーナは昨年の勝ち馬。その後牡馬相手にGIでも好走しているが、そのわりに人気は落ち着きそう。先に目標があるので今回の仕上げはそれなりだろうが、それでも馬券圏内はうかがえるはずだ。

 ノースブリッジは同じコースで行われたAJCCの勝ち馬で、今回出走する馬2頭に先着した。ただ距離的にはぎりぎりのところなので、序盤に無理せず好位を取りたい。

 ウインマリリンは一昨年の勝ち馬。牡馬相手にも好走できるし、GII以上での実績も十分。今年2戦の結果を見ると人気が落ちるのは分かるが、一発があってもおかしくない。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング