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【毎日王冠予想】来る大舞台に向け有力馬たちが始動 そこに割って入る挑戦者たちとは

  • 2023年10月06日(金) 18時00分

今回初距離のソングラインと不振脱却気配のシュネルマイスターの二強


 今年の毎日王冠には安田記念組の有力馬が2頭。そこに割って入れる馬がいるかどうかということになる。

 ソングラインは初距離の1800mになるが、距離そのものは問題ない血統。なにかあるとしたらハイペースで上がりがかかり特にスタミナが問われた場合。今回は行きたい馬もいるが、付き合わずに自分のペースで走りたい。

 シュネルマイスターは一昨年のこのレースを勝っているし、1800mだとソングラインと互角以上に戦えそう。昨秋から一時期不振だったがそれも脱した感があるし、今回も勝ち負けになりそう。右回りも走れるが東京は特に得意なので、ここは決めたい一戦でもある。

 ジャスティンカフェはこのレースに繋がりやすいエプソムCの勝ち馬。純粋に上がりを競う形になると安田記念から来る2頭にかなわないが、前傾ラップになるとチャンスが出てくる。2着した昨年の毎日王冠は前半4ハロンと後半4ハロンがともに46.2秒、エプソムCは46.4秒と47.2秒だった。個人的には2000mも問題ないと思うので、天皇賞(秋)に繋がる走りを期待したい。

 エルトンバローズは3連勝の勢いと競馬センスの良さで少しでも健闘したいところ。ただ今回はぐっと相手が強くなるし、3着があれば及第点というあくまでチャレンジャーの立場だろう。

 エエヤンはNHKマイルCでは自分の競馬ができなかった印象で、今回は好位で競馬をしたいところ。ただ差しに回ったNHKマイルCも展開が向いていなかったわけではないので、地力がどの程度かという問題はある。

 ウインカーネリアンはGIIIレベルまでは実績があるが、もう一段上でどの程度の競馬ができるか。フェーングロッテンやバビットもいるのでハナにこだわるのは難しい。番手の競馬もできる馬なので、引いて隊列を落ち着かせたほうがよいかもしれない。

 アドマイヤハダルは高いレベルで相手なりに走れる馬という印象。地力で人気馬を潰すことはできないが、状態や展開などで人気馬が凡走した場合、それに代わって進出してきそうなイメージだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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