ヒモに回すか軸1頭か
今年のAJCCは高齢馬の扱いがポイントになりそうだ。8歳のマイネルウィルトスは上位人気に食い込みそうだし、ボッケリーニは1番人気を争う。
さすがに21世紀も20年以上経つと「昔(旧表記)だったら9歳だぞ!」というファンは少数派になっただろうが、競走寿命が延びた今でも8歳はぎりぎりのところ。このレースの歴史上8歳以上馬の1着はなく、馬券に絡んだのも過去10年で1頭。2011年にミヤビランベリとネヴァブションが2、3着したことはあるが、8歳馬が複数頭絡むパターンを積極的に買いたくはない。ともにヒモに回すか、軸にするならその1頭のみを買うという形にしたい。
カラテも含めた3頭で1頭だけ選ぶとしたら、やはり近走の安定ぶりからボッケリーニだろうか。マイネルウィルトスは週末に雨もしくは雪が馬場に影響を及ぼすと有利になってくる。
8歳馬に比べると6、7歳馬は頻繁に馬券に絡んでおり、人気薄馬が好配当を演出することも多い。ただ6、7歳になって昇級の2頭は推していいのか悩むところ。アドマイヤハレーは人気がなさそうなので逆に△を回してもいいがクロミナンスは鞍上人気もあって上位人気になってしまいそう。雨雪が降ると良くないとも思うし、まずはオッズがどの程度になるか見てみたい。
6、7歳で前走重賞組では、チャックネイトの安定感が魅力。とにかく崩れないし脚質に自在性もあり、馬場が多少渋っても大丈夫。3連複の軸に向いている。一発ならシルブロン。ステイヤーズSの大敗は問題ないというか、むしろステイヤーズSで好走するような馬のほうが他のレースで疑わなければならない面もある。
若いところではモリアーナ。古牡馬相手でどうかという面はあるが中山は良いし、折り合いさえつけば距離延長もマイナスではない。
最後に、忘れてはならないのがラーグルフ。ここ2走は相手も強かったし、中山に戻るのは確実にプラス。8月以来なのでデキは見極めなくてはならないが、八分以上のデキなら積極的に買いたいところだ。