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【中山記念予想】前走GI組を少しひねって

  • 2024年02月20日(火) 12時00分

人気を裏切ることも!?


 今年の中山記念には前走国内GI出走馬が6頭、香港C出走のヒシイグアスを入れると7頭の前走GI組がいる。

 これだけGI組がいれば、さすがに総崩れということは考えづらい。前走GI(海外G1は含むがJpnIは含まない)出走馬が4頭以上いたのはGIIに格付け以降、2011年が最初だがその中身は

2011年 4頭 [1-1-0-2]
2014年 7頭 [1-0-0-6]
2016年 7頭 [1-1-1-4]
2017年 6頭 [1-0-1-4]
2018年 5頭 [0-1-1-3]
2019年 6頭 [0-1-1-4]
2020年 5頭 [1-1-0-3]
2023年 5頭 [1-0-0-4]

 となっている。悪い年でも勝ち馬を出しており、勝ち馬を出せなかった年は2着馬と3着馬を出している。2016年のようにワンツースリーした例もある。

 ただ、前走GI組は、人気通りに来ないことも多いので注意が必要だ。23年は5頭中人気順では4番目だったヒシイグアスが優勝。20年は1、2番人気が1、2着したが、2019年は6頭中人気順では5番手のラッキーライラックが2着と最先着。2018年に至っては5頭中人気順で4番目のアエロリットが2着、5番目のマルターズアポジーが3着で、人気順1〜3番目の馬たちが馬券外となった。

 前走GI組が3頭以下の年でも、例えば2015年は3番人気ヌーヴォレコルトが勝って1番人気イスラボニータが5着、22年は2番人気パンサラッサが勝って1番人気ダノンザキッドは7着だった。該当馬の頭数に関わらず、中山記念における前走GI組は人気順どおりに走らない面がある。

 まずは今回の前走GI組を人気順通りに並べてみて、「人気順上位でない、買いたい馬はどれか」を考えてみることを予想の第一歩にしてみてはどうだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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