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サウジCナイトの見どころを一挙紹介!!

  • 2024年02月21日(水) 12時00分

YoshitoYahagiが送り出す新たなスーパースター候補が圧倒的1番人気


 リヤドのキングアブドゥルアジーズ競馬場を舞台としたサウジC開催が、今週日曜日(25日)に迫っている。世界最高額となる2000万米ドルの総賞金をかけて争われる、メイン競走のG1サウジC(d1800m)の予想は、週末に出させていただくことになっている。今回のこのコラムでは、残る5つのサラブレッド重賞の、見どころをご紹介させていただきたい。

 まずは、現地17時(日本時間の23時)に発走する3歳馬によるG3サウジダービー(d1600m)。日本から3頭がエントリーしている中、最も評価が高いのがフォーエバーヤング(牡3、父リアルスティール)だ。昨年12月、JpnI全日本2歳優駿(d1600m)を7馬身差で制したパフォーマンスで、2歳ダート部門では歴代最高値となるレーティング113を獲得した同馬。世界のYoshitoYahagiが送り出す新たなスーパースター候補との下馬評が立っており、ブックメーカーの多くが2倍を切るオッズを掲げて圧倒的1番人気に推している。

 いささか手薄な顔触れとなった米国からの遠征馬の中では、前走タンパベイダウンズの特別パスコS(d7F)を12.1/2馬身差で制しての参戦となるブッケムダノ(セン3、父ブカロ)が代表格で、フォーエバーヤングに次ぐ、2番手評価となっている。

 現地17時40分(日本時間23時40分)発走のG3リヤドダートスプリント(d1200m)。ここも、昨年のエリートパワーのような強力な米国調教馬はいない。米国の筆頭格と見られているのが、2月3日にオークローンパークで行われたLRキングコットンS(d6F)を制し、昨年2月から継続している連勝を7に伸ばしての参戦となるスケリー(セン5、父プラクティカルジョーク)だ。

 G3フォールハイウェイH(d6F)を含めて、直前3連勝中の米国調教馬ボールドジャーニー(牡5、父ハードスパン)、1月5日にメイダンで行われたG3ドバウィS(d1200m)を制し3度目の重賞制覇を果しての参戦となるドバイ調教馬タズ(セン7、父オックスボウ)、昨年のこのレースの3着馬で、その後、JpnIIIクラスターC(d1200m)やG3コリアスプリント(d1200m)を制した日本のリメイク(牡5、父ラニ)の3頭が、2番手グループを形成している。

 現地18時25分(日本時間24時25分)に発走となるG2、1351ターフスプリント(芝1351m)。ブックメーカー各社が3.25〜3.75倍のオッズを掲げて1番人気に推すのが、ゴドルフィンのミステリアスナイト(セン4、父ダークエンジェル)だ。1月26日にメイダンで行われたG2アルファヒディフォート(芝1400m)を制し、3度目の重賞制覇を果しての参戦となる。

 昨年に続くこのレース連覇を狙うバスラットレオン(牡6、父キズナ)、GII阪神C(芝1400m)3着、GIIIシルクロードS(芝1200m)2着と堅実な競馬を続けているアグリ(牡5、父カラヴァッジオ)、昨年10月のG1ブリティッシュチャンピオンズスプリント(芝6F)勝ち馬アートパワー(セン7、父ダークエンジェル)の3頭が、2番手グループとなっている。

 現地19時10分(日本時間25時10分)発走のG2ネオムターフC(芝2100m)。当初はG1サウジC参戦と伝えられていたA.オブライエン厩舎のルクセンブルク(牡5、父キャメロット)が、先週の段階でこちらにエントリー変更した。そうなると、3歳時にG1愛チャンピオンS(芝10F)、4歳時にG1タタソールズGC(芝10F110y)を制している同馬の実績は断然で、多くのブックメーカーがオッズ2倍を切る1番人気に推している。

 芝2100mという競走条件だけあって、昨年春のG2ダンテS(芝10F56y)を含む重賞2勝馬で、1月25日にサウスウェルで行われた条件戦(AW11F23y)を使われ3着となっての参戦となるザフォクシーズ(牡4、父チャーチル)、昨年夏のG2ドーヴィル大賞典(芝2500m)勝ち馬で、P&O.コール厩舎から、J&T.ゴスデン厩舎に転厩しての参戦となるジャックダーシー(セン5、父グレンイーグルス)、昨年秋のG2バーレーン国際トロフィー(芝2000m)勝ち馬で、前走メイダンのG1ジェベルハタ(芝1800m)が4着だったスピリットダンサー(セン7、父フランケル)など、ここは欧州勢の顔触れが多彩だ。GI日本ダービー(芝2400m)3着馬ハーツコンツェルト(牡4、父ハーツクライ)を筆頭格とした2頭の日本勢も、争覇圏にいる馬たちである。

 現地19時55分(日本時間25時55分)発走のG3レッドシーターフH(芝3000m)。ブックメーカー各社が4.5〜5.5倍のオッズを掲げて1番人気に推すのが、G1セントレジャー(芝14F115y)4着の実績がある愛国調教馬タワーオブロンドン(牡4、父ガリレオ)だ。

 昨年のG1パリ大賞(芝2400m)4着馬で、サウジアラビアに移籍しての参戦となるファーストミニスター(牡4、父ガリレオ)、G1ロワイヤルオーク賞(芝3100m)4着の実績がある仏国調教馬アルナイル(セン6、父ドバウィ)、昨年のG2ヨークシャーC(芝13F188y)勝ち馬ジャヴェロット(牡5、父マスタークラフツマン)、昨年のこのレースの2着馬エネミー(セン7、父ムハラー)、G2ステイヤーズS(芝3600m)勝ち馬アイアンバローズ(牡7、父オルフェーヴル)といった馬たちが、2番手グループを形成している。

 グリーンチャンネルではサウジCナイトの模様を、サウジダービー発走30分前(22時30分)から、サウジC発走の20分後(27時)まで、4時間30分にわたる生放送でお届けする予定だ。深夜になるが、ぜひLiveでお楽しみいただければと思う。

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1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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