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【中山記念予想】中山記念と世界中の競馬の能力の方向性を考える

  • 2024年02月23日(金) 19時00分
今週末は中山記念!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

非根幹距離巧者の血統に注目


 先週のフェブラリーSは1〜3人気馬がすべて馬券になれず。そうなった理由はレース前の傾向分析などでも書いたように、前哨戦の「チャンピオンズCのパフォーマンスが反映されにくいレース」だから。

 世界中の数多くのレースで、上位人気馬は、過去の実績が人気決定に大きな影響を及ぼします。そして、荒れるレースは上位人気馬が過去に示した能力が反映されにくいレースです。

 昨年、ウマい馬券にて、ドバイワールドC、ケンタッキーダービー、凱旋門賞を的中させたのも、世界中の競馬の能力の方向性を分析できていたから。レースが荒れるかどうかは、前哨戦の能力の方向性と今回要求される能力の方向性にかかっています。今週末のサウジCも楽しみです。

昨年のドバイワールドCの亀谷敬正予想を見る


昨年のケンタッキーダービーの亀谷敬正予想を見る


昨年の凱旋門賞の亀谷敬正予想を見る


サウジカップの亀谷敬正予想を見る



 今週末に行われる中山記念も、上位人気馬が過去に発揮したパフォーマンスを発揮できないケースも多いレース。

 過去5年の中山記念は1〜4人気の馬が20頭出走。複勝率は35%。複勝回収率は56%。一方5〜7人気馬は複勝率47%。複勝回収率は152%。上位人気の信頼度が低く、中位人気の期待値が高いです。

 そうなる理由は、先に書いたように、中山記念は過去の実績が反映されにくいレースだから。いや、過去の実績がある程度反映されるので中位人気は走りやすいのですが、GIレースでの実績が反映されにくいレースなので、中荒れになるのです。

 GIレースでの能力が反映されにくいのは、GIレースは400mで割れる根幹距離の広いコースで行われるケースが多いから。

 一方、中山記念は400mでは割れない非根幹距離。この距離で行われる芝GIレースも日本にはありません。そして小回りコース。GIレースで能力を発揮するタイプの馬がパフォーマンスを落としやすい舞台なのです。

 根幹距離GI勝ち馬は実績を買われ、上位人気に支持されるのですが、中山記念ではパフォーマンスを落として人気を裏切るケースが多くなるわけです。

 たとえば、昨年の中山記念は2人気ダノンザキッドは根幹距離のGI勝ち馬。11着に敗退。次走の根幹距離の大阪杯では3着に巻き返しました。3人気のスタニングローズも根幹距離GI勝ち馬。5着に敗退。4人気のシュネルマイスターも広いコースの芝1600mGI勝ち馬。結果は4着。1人気のソーヴァリアントも重賞勝利2勝はいずれも根幹距離の2000mでした。

 他にも、スワーヴリチャード、ディアドラ、エポカドーロなどの根幹距離GI馬が過去5年で4人気以内に支持されるも馬券圏外になっています。

 血統傾向もGIとは相反する部分があります。やはり、非根幹距離重賞巧者の血統馬の方が好走率は高いです。昨年の勝ち馬ヒシイグアス。一昨年の勝ち馬パンサラッサもJRAの根幹距離GIよりも海外のG1。あるいは日本の非根幹距離GIの方が高いパフォーマンスを発揮していました。

 エルトンバローズは非根幹距離重賞では、GI級の馬を次々と負かしている馬。父がディープブリランテ。非根幹距離巧者を出しやすい種牡馬。小回りの非根幹距離重賞で高いパフォーマンスを発揮したモズベッロやセダブリランテスも同種牡馬の産駒。母父ブライアンズタイムも馬力を強化するので急坂のある中山芝の非根幹距離向きの適性を強化します。前走は苦手な根幹距離のマイルCS。今回は距離延長で出走しますのでパフォーマンスを上げられそうです。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の中山記念予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

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