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【金鯱賞予想】人気馬が圧倒的に強いレース

  • 2024年03月08日(金) 18時00分

人気を分ける2頭の甲乙はつけがたい


 金鯱賞は3月に移って以降、1番人気が[5-1-1-0]。今年もこの流れは続くだろうか。

 その1番人気を争うことになりそうなのがドゥレッツァとプログノーシスだ。ドゥレッツァは菊花賞以来の参戦。2戦目以降の連勝が続いているし、勝ち方もさまざまでその自在性は魅力。自分で競馬を作ることも、決め手に賭けることもできる。

 唯一データ的に引っ掛かるのは、菊花賞馬の次走に関する話。過去20世代、菊花賞を勝ったあと3歳のうちに出走した馬は[3-3-3-5](海外含む)なのだが、次走が4歳時になった馬は[0-1-2-3]。複勝率としては大差ないのだが、アタマ固定でよいのかどうかは少し悩むところだ。

 プログノーシスの香港カップは後手後手に回ってなにもできなかったという印象。それでも最後は伸びてきているし、やはり地力はある。最後は確実に良い脚を使ってくる馬。ドゥレッツァとの優劣はつけがたく、正直なところオッズのつくほう優先でよいのではという気がする。

 ヤマニンサルバムは昨年このレースで7着に敗れているが、中京そのものは得意。勝ちに行く意識が強くなりすぎず、すんなり好位を回る形ならある程度やれるはず。個人的には昨年本命にしていたので、今年は頑張ってほしいと思っている。

 ノッキングポイントは菊花賞で15着と大敗したが、距離が距離だけにノーカウントにすることはできる。ダービー5着で古馬重賞を勝っている馬が今回は忘れられすぎている感もあるので、馬券的魅力はある。あとは前走でメンタル面のダメージがないかどうかだ。

 エアサージュは脚質的に見せ場だけは作れそう。古馬になってからは初の重賞出走になるが、相手なりに走れる馬なのでいきなりGIIでもそれなりに走れる可能性はある。勝ち切るイメージはないがヒモには検討したい。

 ヨーホーレイクは実に2年以上の休み明け。その血統と過去の実績は説明不要で、あとはコンディション。これだけのレース間隔でありながら調教は良かったようだが、ここは勝ち負けよりもまず無事に走って次につなげてほしい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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