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JC、英ブックメーカーの1番人気もメイショウサムソン

  • 2007年11月20日(火) 23時50分
 ジャパンCの馬券は英国でも買うことが出来るが、ブックメーカーの売る馬券だけに、オッズは日本のものとは異なるものになる。

 ブックメーカーの「ブルースクエア」が11月19日付けで発表したオッズによると、1番人気はメイショウサムソンで、7-4(2.75倍)。2番人気が今年の欧州年度代表馬ディラントーマスで、7-2(4.5倍)。3番人気がドバイデューティーフリー勝ち馬として欧州でもお馴染みのアドマイヤムーンで、5-1(6倍)。4番人気がメルボルンC・2着馬としてこれも海外で知名度の高いポップロックで、7-1(8倍)。10倍以下はここまでとなっている。

 日本におけるメイショウサムソンの最終オッズは、おそらくもっと低いものとなろうが、それでも、欧州最強馬ディラントーマスを差し置いて日本のメイショウサムソンを1番人気にしているのは興味深い。欧州でディラントーマスに関するネガティヴな情報が流れているわけではないので、前走・天皇賞・秋におけるレース振りを含めて、メイショウサムソンの力が高く評価された結果と見るのが妥当だろう。

 他の欧州勢のオッズを見ると、サデックスが16-1(17倍)、ペイパルブルが20-1(21倍)、ハリカナサスが33-1(34倍)となっている。

 欧州勢の中で、ディラントーマスに次いで評価が高いのがサデックスというのも、実に考えさせられるオッズである。サデックスというのは、欧州の名門ニアルカス・ファミリーの生産馬で、祖母エイヴィアンスがG1フェニックスS勝ち馬なのを筆頭に、デノン、チャイムスオヴフリーダム、スピニングワールド、オルデバラン、グッドジャーニーなど、ごく近しいところにG1勝ち馬が多数いる超良血馬である。ジャパンCで良い競馬が出来れば種牡馬として高い価値が付くはずで、その辺りまで睨んだ勝負気配を察しているのかもしれない。

 ペイパルブル、ハリカナサスを、地元のブックマーカーが低評価している点は、我々の馬券検討の参考材料にもなりそうだ。特にハリカナサスに関しては、同じ日の競馬日刊紙レイシングポストに、「ハリカナサス、日本到着後も絶好調」との記事が掲載されているのにこのオッズということは、よほど力が足りないと見られていると考えて良さそうだ。

※ディラントーマスは出走を回避しました。

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1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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