オークスは、終わってみれば桜花賞1番人気馬→桜花賞2着馬→桜花賞馬1着馬という組み合わせで決まり、それでいて3連単は44万円ついた。
ただ、ダービーはこのようなパターンにはならないのではないかと思う。「ダービーにおける皐月賞からの直行組」は「オークスにおける桜花賞からの直行組」ほどは強くないからだ。
まず単純に、オークスで馬券に絡んだ馬のうち、桜花賞からの直行組は過去10年(今年を含まず)で7割を占めていた。一方皐月賞→ダービーは約6割である。
さらに、不思議なことに年度によって「皐月賞からの直行組ではない馬」がなにかしら1頭入ってくるのである。
昨年はご存知の通り、桜花賞から来たウオッカが1着。2着アサクサキングスがNHKマイルCをはさんでいたため、直行組は3着のアドマイヤオーラだけになる。
一昨年は1、3着が直行組だが、2着アドマイヤメインが皐月賞不出走の青葉賞組。
05年も同様で、2着インティライミが皐月賞不出走の京都新聞杯組。
こうやっていくと、過去10年で1〜3着がすべて皐月賞からの直行組だったという年は99年(アドマイヤベガ、ナリタトップロード、テイエムオペラオー)だけ。反対に直行組ゼロは02年(タニノギムレット、シンボリクリスエス、マチカネアカツキ)と、04年(キングカメハメハ、ハーツクライ、ハイアーゲーム)の2回。ただ、タニノギムレット(皐月賞→NHKマイル→ダービー)、ハーツクライ(皐月賞→京都新聞杯→ダービー)というローテだったので、皐月賞出走馬の総崩れというのはない。
だいたいの相場として、皐月賞出走組2頭+別路線1頭というのが例年のパターンであり、あとは前者が直行組2頭になるか、直行組と一走はさんだ馬各1頭になるかである。
3連複のフォーメーションで【皐月賞からの直行組でよいと思う馬】【それプラス皐月賞から1走挟んできた馬】【皐月賞不出走の完全別路線馬】とすればちょうどいいような気もするが、そう綺麗に決まってはくれないのが競馬でもある。
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