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函館ダート1000mと1700m

  • 2008年06月16日(月) 23時50分
 今週から函館開催が開幕する。そこで今週は重賞にこだわらず、一般レースの話をしてみたい。

 函館というと、とにかく多いのがダートの1000mと1700mだ。ダートは2400mも設定があるのだが実際には年に1鞍程度しか組まれておらず、ファンは似たような番組を見続けることになる。

 それだけに、ダート1000m・1700mが得意かどうか、楽しいかどうかというのは大問題となる。

 そこで今回は、過去5年の成績をもとに両コースの勘どころを御紹介しよう。

 まずはダート1000m。皆さんが想像するとおり、先行超有利。前3分の1に入っている馬を買えば、それだけでプラスが見込める。

 反対に、差しに回るとほぼアウト。過去5年、「差し」にカテゴライズされる位置にいる馬の勝率は1%台、連対率も5%台だ。

 先行力のある人気馬に藤田騎手や横山典騎手が乗った場合は、逆らわずそこから入るしかない。穴を狙うなら注目は小林徹騎手、松田騎手。両騎手とも北海道シリーズでは大きく存在感を増す。

 血統的にはやはりというかミスプロ系、中でもフォーティナイナー系が好成績。SS系も悪くはなく、他ではボストンハーバーあたりも面白い。

 ダート1700mも先行有利だが、ハナにこだわる馬がハナを切れないと苦しくなる。最終的に4角で好位にいればいいので、捲りを打てる馬がいちばん安心感がある。

 また、前走距離より延長となる馬は穴になる一方で安定感がなく、距離短縮組は人気で頼れるが穴は望みづらい。

 騎手では、イメージほど藤田騎手の回収率は高くなく、穴党にはつけいる余地がある。個人的には今年、藤岡佑騎手に期待している。血統的には1000mと似たような馬が強い。ただダート血統でもヴァイスリージェント系(フレンチデピュティ、クロフネなど)はあまりこのコースと相性がよくないので注意が必要だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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