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宝塚記念連対馬のパターン

  • 2008年06月24日(火) 11時50分
 宝塚記念がこの時期に移ったのは、00年。それ以降、宝塚記念連対馬の「前走」というのは限られている。

天皇賞春[4-5-1-15]
安田記念[2-0-1-9]
金鯱賞[1-3-2-22]
QEIIC[1-0-0-0]

 このうち、海外レースであるクイーンエリザベス2世C(香港)は例外的存在としていいだろう。

 ちなみに、目黒記念は[0-0-2-20]である。これだけを見たら、「やはりGIか別定GIIを使ってきた組が格上なんだ」と解釈せざるをえない。

 しかし、今年の場合はどうしても迷ってしまう面がある。

 天皇賞・春組については例年通り素直に買える。メイショウサムソンとアサクサキングスは普通に人気サイドになるだろうし、穴でアドマイヤフジ、ドリームパスポートを狙ってもよい。

 問題のひとつめは安田記念組。組、といってもエアシェイディしかいないのだが。

 安田記念→宝塚記念で勝った2頭はダンツフレームとスイープトウショウだが、2頭とも安田記念は2着で、しかもそれ以前にGI連対実績があった。それに比べると、エアシェイディはいかにも実績不足だ。

 問題の2つめは金鯱賞組。実は金鯱賞→宝塚記念で連対した馬も、前走(=金鯱賞)は1、2着だった馬ばかりなのである。前走3着馬は4頭、前走4着馬は3頭が出走していずれも着外に敗れている。

 今年の場合、エイシンデピュティは問題ないが、前走3着のカワカミプリンセスに猶予を認めるかどうかという問題が出てくる。実績は十分なので認めたくなるが、それだとデータの意味はなくなってしまう。

 しかも、今年は安田記念・金鯱賞組が手薄なぶん、目黒記念組からの「特例」を認めたい気持ちも出てくる。こういう例外を認めていくか、それともデータに殉ずるか…私は立場的にデータに殉じ天皇賞組+エイシンデピュティでいくつもりだが、そこまでデータに義理立てしないでも、という人は悩むことになるだろう。

※カワカミプリンセスは回避致しました。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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