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馬場マニア・小島友実が教える“含水率”の取扱説明書/前編

  • 2018年07月26日(木) 20時00分
GIドキュメント

▲小島友実が7月27日よりJRAのホームページで発表されることになった“含水率”を徹底解説!(撮影:高橋正和)


含水率とは?


 いよいよ7月27日金曜日から、JRAより馬場の含水率が発表されるようになります。現在、馬場状態は良、稍重、重、不良の4段階で発表されており、この馬場状態を重視して予想を組み立てる競馬ファンも多いのではないでしょうか。

 雨が降り続けば馬場は湿っていくので、芝コースの場合は走破時計がかかっていく事は想像出来ます。しかし難しいのが良馬場の時。近年、馬場の改良が進み、実に現在は芝のレースの8割以上が良馬場です。しかし、これまではパンパンに乾いた良も、稍重に近い湿った良も全て同じ"良"と発表され、状態を把握しきれない部分がありました。

 含水率とは馬場に含まれる水分をパーセンテージで示したもので、走破時計に影響を与える要素の一つと言われています。ですからこの数値が発表されるようになれば、もう少し具体的に馬場の状態をイメージ出来るようになります。ただ、含水率を理解するためには事前に知っておくべき基本知識があるのです。今回はJRA施設部馬場土木課の二村啓介課長を訪ね、馬場マニアである私が色々と伺ってきましたので、そのお話を交えながらお伝えしていきましょう。(資料・写真提供:JRA)(写真1,2,3は小島友実撮影)

芝とダートでは含水率の測定箇所が異なる


 実際に含水率はどのようにして調べるのでしょう。まず、芝とダートでは測定箇所が異なる事を理解する必要があります(図1)。詳しくは二村課長に伺いました。

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▲【図1】含水率測定箇所。芝は路盤材の含水率を測定。ダートは路盤の上のクッション砂の含水率を測る


「ダートの場合は路盤の上のクッション砂の含水率を調べます。しかし芝は植物のため、葉や根、茎は生きるために水分を溜め込もうとする性質があり、目に見える芝表面の水分量はばらつきが多いのです。そこで芝の場合は、芝の下にある路盤の山砂部分から試料を採取します(写真1,2)。

 そして芝、ダート共にそれぞれ採取した試料を赤外線水分計という測定器で計測(写真3)。試料は180度に熱せられ、蒸発した水分量から含水率が測定されます。例えば、100gの試料に15gの水分が含まれている時は含水率が15%という事になります。公表される含水率は芝、ダート共に4コーナーとゴール前の2箇所です」

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▲【写真1】芝の含水率採取時の様子


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▲【写真2】上層の芝、匍匐茎を取り除き、下の路盤の山砂のみを採取し含水率を測る


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▲【写真3】採取した試料を赤外線水分計という測定器で計測する



含水率=馬場状態決定ではない


 含水率を正しく理解するために、大切なポイントがあります。

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