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オークス上位馬が不在のローズS、注目すべきは…

  • 2018年09月14日(金) 18時00分


◆例年のオークス6着馬より人気を集めるのは馬券上のマイナス材料

 例年だとオークスからの直行組が強いローズSだが、今年はオークス上位馬が不在。オークスで掲示板に載った馬が1頭も出ないローズSというのは、レース創設以来はじめてのようだ。

 オークス最先着馬はサトノワルキューレということになる。GII勝ちもある身で今回のメンバーでは圧倒的に格上だが、例年のオークス6着馬よりかなり人気になってしまうという点は馬券上のマイナス材料。もうひとつ問題は脚質。外回りとはいえ、初手の位置取りが極端に後ろになると勝ち切れない可能性はある。単勝や馬単・3連単1着付けの売れ方を見て扱いを決めたい。

 過去10年のうち、前走オークス組以外が勝ったのは2回で、ともに前走500万条件組。意外なことに前走1000万組などではない。また、前走500万条件組は、キャリアの浅い馬=伸びシロのある馬のほうが成績が良い傾向にある。

 そう考えると魅力的なのがサラキアとセンテリュオの2頭だ。サラキアはフローラSでサトノワルキューレに負けているが、前走のレコード勝ちで勢いをつけ直してきた点は魅力。位置を取るのか捲るのかはともかく、サトノワルキューレより積極的な競馬で活路を拓きたい。

 センテリュオはサラキアより人気にならないようだが、条件戦しか使われていないぶん、こちらのほうが未知の魅力はある。ものすごくキレるというタイプではないがスタミナの余裕はあるし、同じ差し勝負でも消耗戦の度合いが増したときに台頭する可能性がある。

 逆に、個人的にはサトノワルキューレ以外のオークス組には厳しい評価でいってもよいかと思っている。差し馬のほうが有利だと思うのでオールフォーラヴやトーセンブレス(オークス取消だが)は選択肢になりうるが、サトノワルキューレを軸にしたうえで、オークス組だけの組み合わせができるような買い目は避けたい。また、もしカンタービレを重視するならば、サトノなどのシルシを下げて先行色の強い買い目にするべきだろう。

 前走GI組ということでは桜花賞以来とNHKマイルC以来の計3頭がいるが、桜花賞以来のフィニフティとスカーレットカラーは休み明け期間を考えると強くは推しづらい。当日の気配を見て押さえに、というところか。

 夏の間に条件戦を使ってきた馬たちは、複穴としての魅力がある。関東馬だが、4戦連続で上がり最速をマークし続けているウラヌスチャームあたりはこのレースに合いそう。例年と違う展開になればラテュロス、ウスベニノキミあたりが馬券に絡むこともありそうだが、そうなるとサトノなど人気の差しタイプが消えている可能性もあり、大波乱を前提とした馬選びになる。

 春以来で前走500万組という珍しいパターンのゴージャスランチも△くらいは必要な馬。とにかく安定味があるし、戦法の引き出しが多い。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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