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【天皇賞(春)予想】距離適性と枠順がカギを握る

  • 2024年04月26日(金) 18時00分

人気上位組から下位組まで幅広く目を配りたい


 枠順がどうなるか楽しみだったが、菊花賞馬ドゥレッツァは6枠12番とやや外だった。菊花賞が17番枠からの勝利だったので問題ないとは思うが、もう少し内だったらより信頼度は増していたように思う。極端な消耗戦になるとリスクがあるが、そうでなければ格好のつく競馬はしてくれるだろう。

 出否が注目されていたタスティエーラは出走してきた。堀厩舎が使ってくる以上しっかりしたデキにあるのだと思うし、早めに現地入りするといった工夫もするようだ。筋金入りのステイヤーというわけではないが今の時代は長距離適性よりも馬のレベルが大事。ダービー馬としてしっかりした姿を見せてくれると期待する。

 テーオーロイヤルは正直なところもっと内の枠が良かったというか、内枠から前付けという形がいちばん計算が立った。自在性がある馬なのでどんな競馬もできるが、この枠からでもある程度位置を取ったほうが無難だろう、ここ3走で見せる長距離適性と、一昨年3着の実績を活かしたい。

 サリエラはこのレースで好走例の多い1番枠を引いた。個人的にはダイヤモンドS好走馬を天皇賞(春)で買うのはあまり好みでないのだが、この枠を引いた馬は軽視できない。前走のように好位に行ってほしい。

 ブローザホーンは本格化以降、競走中止を除けば大きく負けたレースはないし、京都も得意そう。若い菅原明良騎手にとってこの条件は楽ではないだろうが、騎乗馬のスタミナを信じて乗ってくれれば上位争いが見えてくる。

 ワープスピードはドレフォン産駒とは思えないタイプだが、距離適性はもはや心配ない。三浦騎手が過去に乗った2走は逃げと2番手。今回は内枠なので、似た競馬をしてくるなら見せ場を作れそうだ。

 今回人気落ちの馬にも目を配っておきたい。ディープボンドは年齢的なことは確かに気になるが、このレースにおいては特別視する価値がある。昨年3着のシルヴァーソニックも前走だけで見限らないほうがよい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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