過去10年馬券に絡まなかったのは16年だけ
毎年フローラSの週になると書いているのが「内枠有利」。一時期ほど顕著ではなくなったが、それでも過去10年、枠番でいう1〜2枠に入った馬は着度数[6-3-3-26]で回収率は単212%・複90%。昨年は1〜2枠に入った馬から2着馬と3着馬が出て、一昨年は1、2着。過去10年のうち、1〜2枠の入った馬が1頭も馬券に絡まなかったのは16年だけだ。3連複・3連単の軸ということならとりあえず内枠から選んだほうがよい。
内枠有利については毎年書いているので、今回は一歩進めてそこにもう1要素加えたい。
過去10年のフローラSで1〜2枠に入った馬は38頭。その馬たちが前走でどのような位置にいたか前と後ろ2つのグループに分けて考えてみたい。前走距離も違うのに乱暴な話だが、前走3角位置で分けてみよう。
ただ綺麗に半分になるポイントがなく、前走3角5番手以内だと「前走で前」の組が少なくなり、6番手で分けると逆になる。なので両方書いておこう。
前走である程度位置を取った馬はフローラSで内枠に入り、さらにうまくいくと勝ち切るところまであるのだが、それ以外はほぼ大敗。逆に前走6〜7番手以降に控えていた馬が内枠に入った場合は、勝ち切るところまでいかずとも複勝率が高い。
ちなみに1〜2枠で馬券に絡んだ12頭のうち、フローラSで6番人気以下だったのはモズカッチャンだけ。なので穴狙いに向いているとは言えないのだが、前走で位置を取っていた馬なら3連単の1着に据えて配当を伸ばしに行く、前走後ろにいた馬なら3連複の軸にとどめて保守的な馬券にする、といった使い分けは可能だろう。