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【フローラS予想】定番の内枠有利なレース 回収率アップのカギは位置取りにアリ?

  • 2024年04月16日(火) 12時00分

過去10年馬券に絡まなかったのは16年だけ


 毎年フローラSの週になると書いているのが「内枠有利」。一時期ほど顕著ではなくなったが、それでも過去10年、枠番でいう1〜2枠に入った馬は着度数[6-3-3-26]で回収率は単212%・複90%。昨年は1〜2枠に入った馬から2着馬と3着馬が出て、一昨年は1、2着。過去10年のうち、1〜2枠の入った馬が1頭も馬券に絡まなかったのは16年だけだ。3連複・3連単の軸ということならとりあえず内枠から選んだほうがよい。

 内枠有利については毎年書いているので、今回は一歩進めてそこにもう1要素加えたい。

 過去10年のフローラSで1〜2枠に入った馬は38頭。その馬たちが前走でどのような位置にいたか前と後ろ2つのグループに分けて考えてみたい。前走距離も違うのに乱暴な話だが、前走3角位置で分けてみよう。

 ただ綺麗に半分になるポイントがなく、前走3角5番手以内だと「前走で前」の組が少なくなり、6番手で分けると逆になる。なので両方書いておこう。

回収率向上大作戦


 前走である程度位置を取った馬はフローラSで内枠に入り、さらにうまくいくと勝ち切るところまであるのだが、それ以外はほぼ大敗。逆に前走6〜7番手以降に控えていた馬が内枠に入った場合は、勝ち切るところまでいかずとも複勝率が高い。

 ちなみに1〜2枠で馬券に絡んだ12頭のうち、フローラSで6番人気以下だったのはモズカッチャンだけ。なので穴狙いに向いているとは言えないのだが、前走で位置を取っていた馬なら3連単の1着に据えて配当を伸ばしに行く、前走後ろにいた馬なら3連複の軸にとどめて保守的な馬券にする、といった使い分けは可能だろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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