回収率向上大作戦/須田鷹雄

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無理やりキタサンブラックに不利な話を探してみる

2017年06月20日(火)12時00分

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◆どうしても穴狙いしたいという方のためのデータ

 今週の宝塚記念はキタサンブラック一色ムードだが、どうしても穴狙いしたいという方のためにひとつのデータというかエピソードをご紹介したい。回収率向上作戦という趣旨とはちょっと違ってくるが、お付き合いいただきたい。

 宝塚記念が6月下旬の開催になったのは2000年のこと。それ以降の出走馬を前走レース別成績で分けると、着度数トップは天皇賞春で[8-7-3-45]である。

 その天皇賞春組を、前走枠番別成績で見た場合、前走1〜3枠に入っていた馬は[0-2-1-21]で複勝回収率17%となっている。勝ち馬は出ていない。

 人気薄馬が多かったこともあるが、01年テイエムオペラオーは1番人気2着、15年ゴールドシップが1番人気15着。2番人気馬は07年メイショウサムソンと昨年のキタサンブラックがそれぞれ2、3着。他に3〜5番人気馬が計8頭いるが、勝ち馬は出ていない。

 これが「たまたま」なのか、ある程度理由があるのかは気になるところだ。

 理由があるとしたら、天皇賞春が内枠有利のレースなので、そこで得ていたアドバンテージが宝塚記念では失われるということだろうか。ちなみに宝塚記念はコース改修後の2007年以降で見ると10回中8回で6〜8枠の馬が優勝。内寄りから勝ったのはアドマイヤムーンとアーネストリーの2回しかいない。外枠有利のレースだ。

 昨年のキタサンブラックは天皇賞春が1枠(1番)で1着。宝塚記念は2枠(3番)で3着。今年は登録11頭という情勢なので枠順の有利不利は無いかもしれないが、外寄りを引いたほうがむしろ安心で、内枠だとまた惜敗の可能性を見込んだほうがよいのかもしれない。

 以上、書いてはみたものの週末になったら同馬を本命にしているかもしれないので、そこはあしからず……。

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コラムニストプロフィール

須田鷹雄
須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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