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【チャンピオンズC予想】前走地方側のレースに出ていた馬を中心視したい

  • 2025年12月02日(火) 12時00分

加えてレース間隔も重要なカギに


 チャンピオンズカップに向かうにあたって、JBCクラシックや南部杯のような地方側で行われるレースから来るか、武蔵野SなどJRAのレースから来るかの2つの臨戦過程がある。

 戦績的に勝っているのは前走地方組。カク地・カク外を除く(どのみちここから3着以内馬は出ていない)過去10年の出走馬のうち、前走地方のレースを走っていた馬は59頭で[9-7-3-40]、前走中央のレースだった馬は93頭で[1-3-7-82]。2018年、京都施行だったJBCは後者に入れているが、いずれにしても馬券に絡んだ馬、特に連対馬のうちかなりの割合が「前走地方」から出ている。

 今年は登録24頭のうちカク地1頭を含む11頭が前走地方のレースに出走。数の上での比率が高いだけでなく、今年はJBCが11月3日、チャンピオンズCが12月7日でほんの少しだが余裕があるのでますます地方組有利ではないかと思う。

 過去10年のうちJBCが京都施行だった2018年も含め、JBC→チャンピオンズCが1ヶ月より余分に間隔があったケースと、1ヶ月以下(日付の数字が11月と12月で同じか、それより短い)に分けると、JBC各競走(レディスクラシック等を含む)から来た馬の成績前走者は、前者が[4-3-1-13]で勝率19.0%・複勝率38.1%。後者は[0-2-2-18]で複勝率18.2%だ。馬のめぐり合わせや「たまたま」ということも考えられるが、たった数日とはいえ調整する上でプラスという可能性もある。

 ちなみに前走地方組を馬体重変動別に分けると、9頭勝っているうち7頭が今回馬体重増(勝率17.5%)。同体重組と今回馬体重減はそれぞれ1頭が勝っているが、勝率は同体重組が33.3%(同体重は3頭のみ)、馬体重減組は6.3%となっている。これも各馬の経緯が違うので一概には理由を決めつけられないが、アタマ付けにする馬を決めるうえで踏ん切りをつける手助けにはなりそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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