日本ダービーの実況を16年間担当した長岡一也が競馬と人生観を語る
長岡一也
競馬は淘汰の繰り返しという見方ができ、それを世代交代という言葉で言い表わすことがある。エリザベス女王杯の前日、福島記念をアルコセニョーラが勝ち、強い3歳牝馬をアピールしたが、翌日ダ...
しなやかという言葉の意味には、あらあらしくなく上品なさまが含まれている。かくある人間の中に、以前から、騎手武豊を入れていた。今年21年目、前人未踏の3000勝という大記録を達成した...
メイショウサムソンが勝って、凱旋門賞遠征とり止めのうっぷんを晴らし、来年への期待を抱かせたのはなによりだった。先週アメリカでは、世界最大の競馬イベント、ブリーダーズCがあり、ひと足...
ダービー馬が出ていなければ、その2着馬が勝つ。ましてその馬にダービー騎手が騎乗しているのだから、菊花賞優勝の最短距離にあって不思議はない。競馬がそんな単純なものではないと知っていて...
何が強いかを考えるのも競馬検討だが、それぞれが持っている勝ちパターンが果たして通用するかどうか、それを考えるのも大きい。どの有力馬にも、強い勝ち方をしたときのイメージがある。そして...
今週も、強い3歳牝馬の登場だ。春、世間をあっと言わせた強豪たちが揃って元気に秋を迎えている。巷間うわさされるウオッカとダイワスカーレットの3度目の対決が全てなのか。初対戦のチューリ...
秋のGIシリーズ開幕戦スプリンターズSをアストンマーチャンが勝ち、スプリント戦は牝馬が強いと言うべきか、今年の3歳牝馬のレベルは高いので別格と解釈すべきか、自問したくなった。スプリ...
競馬をこう考えると、また楽しい。短期の展望と長期の展望をするのだ。前哨戦からトライアル、そしてタイトルのかかるGI戦という流れは、短期の展望だ。一方、その馬のデビューから現役馬とし...
秋のGIタイトルを目指す戦いが、今年も始まっている。すでに春の実績があって、言わば追われる立場にあるもの。一戦一戦をステップアップの場として戦い、次に進む正念場としているもの。いつ...
メークドラマ、これはプロ野球でこの時期、特によく使われる言葉。セ・リーグでは、阪神タイガースがかつてないメークドラマを演じるかどうか、熱狂的ファンの間で話題になっている。ここまでく...
限定的ではあるが、馬の入退厩が開始された。完全な正常化へ向かって大きく踏み出せたということだ。案ずればきりがないが、このまま一直線、なんの杞憂もなく進むことを願いたい。秋のビッグレ...
不本意、この言葉を噛み締めているものは多い。凱旋門賞を目指していたメイショウサムソンは、その最たるものだろう。ウオッカともども、実に残念でならない。馬インフルエンザが発生して、予定...
馬のインフルエンザで競馬が中止され、この事態がいつ沈静化するのか、その成り行きが注目されている。36年前に発生したときは、馬事公苑、福島、東京、中山、新潟に伝染、地方競馬の南関東4...
時折、中央の舞台にやってきて、印象深い騎乗で見るものを魅了する地方騎手。多くがそのファイティングスピリットに喝采を送っている。誰しもが、納得するプレイを騎手に望んでいるが、それは、...
様々な戦いが繰り広げられている。夏の重賞は、特に、実績馬対上がり馬という構図で捉える習慣があるが、そこにはいつも、穴馬の可能性を強く求める思いが潜んでいる。カンパニーが関屋記念を勝...
競馬を検討する上での様々な要素の中で、馬場コンディションをどう読み取るか、これがなかなか厄介だ。毎週通っている新潟も、内コースを走る先行馬の前残りか、外からの追い込みが決まるのかと...
先日、北京に行って来た。現在理事長を務める日中放送人懇話会の設立30周年にあたり、交流を続けてきた中国国際広播電台(北京放送)日本語部を訪問するためだ。先方のスタッフは、制作部員も...
今年、サマーシリーズに登場したジョッキーズシリーズ、これがなかなか面白い。競馬は、当然、レースそのものの中にある面白さこそ第一だが、それは馬券に直結している。だが、どれだけ馬券を離...
直前の斤量の増量、そういうことがあるのかと認識を新たにさせられた「キャッシュコールマイル」だった。当初、119ポンドだったコイウタが、レース当日になって123ポンドに。「ヴィクトリ...
各地で始まった新馬戦、確実に競馬は動いていく。それとともに語られる新しい種牡馬たちのこと。どれだけ血統に精通しているかで、競馬を語る幅が広がるのだが、そればかりに頼っていると現実を...
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