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【オークス予想】480キロ以上の馬は過去1勝 今年は有力馬3頭が該当か

  • 2024年05月14日(火) 12時00分

大型牝馬の好走は今年あるか?


 これはひょっとすると馬券というよりPOGの話かもしれないが、いわゆる「ガサのある牝馬」はオークスであまり馬券に来ていない。

 データがすぐ手に入る1986年以降、計38回のオークスで見ると、馬体重別成績は以下のようになっている。

回収率向上大作戦


 480キロ以上の馬は同期間で1勝しかしておらず、500キロ以上は連対なし。500キロ以上は桜花賞でも[0-0-0-12]なのだが、桜花賞の480〜499キロは[6-6-4-53]でそのひとつ下の馬体重帯と並び、強いグループになっている。それがオークスだと複勝率で400〜459キロの馬たちに負けているし、複回収率は29%とかなり低い。

 今年の登録馬ではアドマイヤベル(前走時484キロ)、クイーンズウォーク(514キロ)、チェルヴィニア(488キロ)と有力どころ3頭に前走480キロ以上がおり、扱いに悩むところだ。

 個人的には、480キロ以上(当日480キロ未満で出てくる可能性もあるが)の馬が2頭3頭と入る買い目を作らないように、それ以外の馬を軸にする一方で、ヒモ馬としては馬体重を気にしないという方向性でいこうかと考えている。

 ちなみに、480キロ以上で唯一の優勝例は2006年カワカミプリンセス(484キロ)。同馬は同期間内唯一となる前走スイートピーSからの勝ち馬でもあるが、例外的なことが起こる年というのはとことん起こるのか、この2006年は1〜3着馬がすべて480キロ以上だった。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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