2歳戦をにぎわす器
バンガロール(新馬戦1着)
トモの実の入りが良く、なかなかの好素材。腰が若干左右にぶれるが許容範囲。骨格的にあまり大きくストライドが伸びるタイプではないので、現時点で長めの距離には疑問を覚えるが、マイル路線ならかなりの活躍が見込める器。返し馬では若干後肢の蹴りに物足りなさを感じたが、実戦にいくと多少のもたつきは見せたものの、それを補って完勝したあたり、能力の高さをうかがわせる。クラスが上がっても楽しめる器だし、2歳戦をにぎわす馬になりそう。
実が入ってくれば良い馬になりそう
ウインスカイハイ(新馬戦4着)
背中から腰にかけての筋肉はしっかりとついているが、臀部の筋肉に若干の物足りなさは感じる。そのあたりが初戦での出足の鈍さに繋がったのだろう。完成度はまだまだかなり低いが、実践で一叩きされた効果は大きそうだし、臀部にもっと実が入ってくればキッチリと伸び切れるはず。適性としては、脚が細くて軽い造りをしているので、今回の様な力の要る馬場よりも軽い馬馬の方が良さそう。小倉競馬の早目の週に使ってくればすぐに勝てそうだ。
もう少し時計の掛かる馬場で
ペルルノワール(古馬500万下3着)
先週は非常に時計の早い馬場ではあったが、1着メイショウワカツキの走破時計が1分10秒3。千切られた3着に入線したペルルノワールの走破時計ですら1分11秒1と、馬場が軽過ぎるにしても早い時計での決着となった。筋肉量が多くて、パワーも兼ね揃えた同馬にとって、極端なスピード勝負となったこのレースは、適性としてきつかった印象だ。もう少し時計が掛かる、正常なダートであればすぐに勝てるだろう。次走小倉の1000mあたりなら期待できる。
軽い馬場ならすぐに巻き返す
アドマイヤオーラ(宝塚記念14着)
宝塚記念は、基本的に軽い瞬発力よりも、ある程度パワーがあって、長く良い脚が使えるタイプが好走する傾向にあるレース。特に今年は雨が多く降ったので、更にパワーを求められる馬場になった。過去履歴を見るとほとんどのレースで上がり33秒台の末脚を使って好走しているように、骨が細くて、軽い瞬発力を身上とするアドマイヤオーラにとっては、全く適性のない条件だった。だから今回の14着惨敗は全く度外視することができる。軽めの馬場で競馬ができればすぐに巻き返せる。
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