成果主義、この扱いは難しい。突き詰めていくと苦しくなる。どう仕様もない焦りを覚え、そこから抜け出せなくなってしまう。
世の中、これに市場原理の競争が加わり、結果を出せなければ評価されないという二重苦に陥り、あちこちから悲鳴が聞こえている。かくして、偽装や不祥事が発覚するという自体が続くのだ。連日こんなニュースばかりで、少なからず気が滅入ってしまう。嘘の横行、由々しいこの情況、なんとかならないものだろうか。
この成果主義を日々の競馬に当てはめてみると、もっとわかりやすい。間違いなく自分を追い詰めていくのだ。どうにかしなければと思った瞬間から、どうにもならない道に突進していく。
これは、なにも競馬ファンに限ったことではなく、このサークルの、あらゆる立場の人間に当てはまる。馬を走らせる側の者が、この成果主義に走ったらどんなことになるか、容易に想像がつくことだし、いいことがある筈がない。よく結果にこだわって、競馬の当事者を責める話を耳にするが、なんと見苦しいことかと思ってきた。
競馬には偽装の入り込む余地はないので、不祥事が発覚するというようなことはないが、成果主義を押しつけるのは、如何にも度量がない。相手を攻めることになるという先見がないがための不幸、できればそうなりたくない。
本来のすがたを競馬に見つけるとしたら、どういうことになるだろうか。そこにあるのは、ただ願望、夢ではないだろうか。誰しもが平等に抱くことのできるもの、それぞれの立場で分け隔てなく持つことのできる願望とか夢を、競馬にぶつけるからこそ、心地良く感じるのではないか。息苦しさからの解放、それが競馬の存在価値なのだから、ここでは無邪気でありたい。このひと夏、大いにそうなれるよう仕向けていくことにしよう。
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