根岸ステークスは重賞連勝でコパノキッキング。これで4連勝。
父は日本では馴染みが薄いSpring At Last。
現役時には9FのダートG1勝ちがあり、またダートマイルをレコードで制した実績がある。
日本での産駒は本馬のみだがデピュターミニスター系で堅実なタイプ。
母Celadonはその母のお腹にいた時にアメリカにて生まれ、父はゴールドヘイローなのでサンデーの血が入っている。
母父はミルリーフを持つのでナスキロ血脈。
また母母Chalonもナスキロ血脈。
よって母Celadonはサンデー×ナスキロクロスという血統なので日本で活躍馬を出す素地がある繁殖牝馬と言える。
クロスに目を向けるとまずはリボー系の5×4(His MajestyとGraustarkは父リボーで母も同じ全兄弟)。
リボーのクロスは気性難とキレ味が紙一重。前走カペラステークスの末脚からするとキレ味が上手く伝わっている。
そこにミスプロ4×5でダートスピード馬が生まれる下地。
さらに父母がロベルト系なので母のサンデーと合わせてヘイルトゥリーズンのクロスまである。
ここまでクロスが散りばめられた中で虚弱体質に出ても不思議ではないところに最後はノーザンダンサーのクロスで体質強化を補完といったところ。
このようにコパノキッキングの血統表は7大血脈のうちの長距離血脈ハンプトン系以外全てが散りばめられており実に美しい。
条件クラスだった頃はダートスプリンターとしてしか通用しない戦績だったが、今回の根岸Sで1400mも無事突破。明け4歳ということでこれから馬体は完成に向かう。本来の適性に近づきつつあるだろう。
次回はついにG1フェブラリーステークス。鞍上藤田菜七子と共に初のG1挑戦ということで話題も豊富。
ダート界に楽しみな一頭がまた現れた。
@yra_uma北海道での競馬修行を経て血統調査員となる。血統表はサラブレッドの設計図。日々血統考察やってます。細々と一口馬主も継続中。
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