ポイントはいくつもあるが、今季は最近の中ではそう極端なハイペース(最近6年の平均は45秒4-47秒8)にはならない公算が大きい。あくまで展開推理だが、本来の京都1600mに多いように、前後半が(46秒5-46秒5)というパターンの、平均ペースで流れる気がする。
もし平均ペースなら、どの馬もフルに自分の能力を発揮できる(だからオープン馬)ことになるが、しいていうなら、先行型の方が有利だ。絶好調のクリスザブレイヴの残るシーンは十分すぎるほどある。
軸馬はダイタクリーヴァとした。昨年のように出負けしてはまずいが、その昨年もレコードと0.1秒差の1分32秒7で乗り切っている。アグネスデジタルの鬼脚に屈したが、普通の年なら完勝だった。今年は58キロの京都金杯を先行して楽々と抜け出しているように、大幅にパワーアップしている。骨折のため休んだが、こういうマイラータイプにとっては能力減のあるような故障でなければ、決してマイナスではない。キャリアを重ねるごとに消耗する活力(スピード能力)を温存することができたからだ。好位につけられる自在性を生かし、ダイタクリーヴァが抜け出せるとみた。
候補が多く、人気も割れている。手は広がってしまうが、先行のクリスザブレイヴと、マイルでこそ全能力発揮のジョウテンブレーヴを厚めにしたい。