3歳ジャングルポケットに期待する。強調点はまず、現3歳馬のレベルはこと中距離線では、オペラオーの世代などより確実に一枚上ではないか、という点。もし世代レベル上位とするなら、もう3歳秋(かつてなら4歳の秋)、古馬をしのぐ成長をみせる時期だ。
3歳馬はこれまで、ジャパンCで不振だった。菊花賞から中1〜2週の時代が続き、古馬よりずっとローテーションがきつかったからだ。しかし、昨年から日程が変わり、菊花賞から中4週。秋の天皇賞組の古馬より楽になっている。過去、3歳馬で通用したのはファビラスラフィンと、エルコンドルパサー。ともに中4〜6週でここにマトを絞れた馬だった。ジャングルポケットはこれと同じローテーションになり、超スローの菊花賞を秋に一戦しただけだから、活力にあふれている。これからどんどん強くなる時期でもある。
トニービン産駒の東京での強さは知られるところだが、トニービンのG1勝ちはここまで計11勝。なんとそのうち9勝が東京コースだ。ジャングルポケットもまさにトニービン産駒の典型的タイプ。東京は1、1着。ともに圧勝だった。
角田騎手にはかわいそうだが、ペリエ騎手への乗り替わりは、国際G1という舞台を考えると大きなプラスであることは仕方がない。
メイショウドドウ、テイエムオペラオーが一応の相手だが、ブリンカーの武豊ステイゴールドは、やはり怖い。もう一組、大穴ならいまなら距離は平気、無欲で突っ込んでくるアメリカンボスだ。最近のジャパンCは、東京の芝に水をまく。そして少しソフトにする。