この世代は早くから、のちに評価の上がりそうな素質馬、注目馬の対戦した「新馬戦」があった。
7月の阪神で、ロジユニヴァース、プロスアンドコンズ、そして今回の新潟2歳Sに出走してくるドリームゼニスの対戦したレース。
そして再び対戦するマッハヴェロシティ、ガンズオブナバロンの対戦した新馬戦。さらには、新潟2歳Sで人気になるセイウンワンダーと、小倉2歳Sで断然人気のツルマルジャパンの対戦した新馬戦。カヴァリエと、小倉2歳Sのメイクデュースのレースなど…。
毎年、のちにツブぞろいだったというレースはいくつかあるものだが、とりわけ今年は注目馬の最初からの対戦が多いのかもしれない。半年もたつと、すっかり忘れられてしまう馬もこの中から出てくるだろうが、それは修正すればいいだけのことで、2歳戦ではしばらく追いかける価値のありそうな馬に注目したい。
新潟2歳Sはセイウンワンダー(父グラスワンダー。母方はメイショウサムソンと同じくガーネットが代表するファミリー)に期待したい。新馬でツルマルジャパンを追い詰めながら負けたように、そうシャープなスピード系ではない。2戦目の1600mも1分35秒6の平凡な勝ち時計で、上がり3Fも34.4秒にすぎない。ただし、スローの流れを2番手につけて抜け出したレースの後半のラップは11.6-11.5-11.4秒。尻上がりに速くなるレースを楽勝し、6馬身も抜け出してみせた。そろそろ、グラスワンダー産駒(日曜札幌9Rのスクリーンヒーロー、日曜小倉11Rのタンホイザーなど)がブレイクし、ビッグレース向きの成長力をみせてくれる馬が出現しそうだという期待も合わせて。
おそらく新潟2歳Sは、先のありそうな馬がそろったからこそ、前半はスローだろう。後半次第にピッチの上がる形はセイウンワンダーに不利のない流れと思わせる。上がりが33秒台になったりすると鋭さ負けする危険はあるが、それは納得。渋いタイプに育つことを期待したい。注目の牝馬ダイワバーガンディ、ディープインパクトの半姉の仔ガンズオブナバロンなど、必見のレースだろう。
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