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馬の見方レクチャーがスタート

  • 2008年09月08日(月) 17時55分
 今週からこのコラムは形を変えて、私の馬券術の中核となる「馬の見方」についてのレクチャー+次走の激走馬という形になりました。

「馬を見る」ということは、皆さんにとってはあまり現実味がないことではないでしょうか?パドックに行ってもどこを見て良いか分からない、どこが違うのか分からない。テレビやラジオの解説を聞いても皆紙面通りの予想をするだけ。結局、「馬なんて見ても分からない」。そんな風に思っているんじゃないかと思います。

 しかし、実際は馬を見ることで様々な情報を手に入れることができます。例えば私が重視する、各馬のレース条件に対する適性です。「この馬はツナギが寝ていて、骨格の造りも軽いから芝向き」といった様に、走る前から各馬がどの条件を得意とするかが分かるのです。これが分かることで、例えば芝馬が前走でダートのレースに出走し、惨敗して人気を落としている時に、条件変わりで狙い撃ちしたりすることができるのです。

 また、競馬ファンにとって検討材料の少ない新馬戦なんかも的確に予想することができ、他のレースに比べるとオッズがおいしくなるので、得意レースにすることができたりします。このように、馬を見ることで他の競馬ファンに対してアドバンテージを取ることができるわけです。

 ただ、一つ問題点があって、馬を見ることは難しいのです。馬を見ることで得られる情報は非常に膨大で、ちょっとやそっとじゃ全体を見ることができるようにはなりません。私自身も今のレベルまで見られるようになるのにかなりの年月を掛けています。

 ただ、それじゃこのコラムの意味がなくなってしまうので、最初のうちは見る部分を各馬の「適性」に絞って解説していけたらと思います。「どんな形をしている馬が、どんな条件に向いていいるか」ということを中心に展開していければと思います。これが分かるようになれば、例えば血統データとの併せ技で、「成績の良い条件のもので、傾向に当てはまる馬だけを買う」ということができるようになり、回収率の良い条件の回収率を更に引き上げることができるようになります。

 次回からは早速、馬の適性を見極めるために必要な要素を解説していければと思います。

【次走の激走候補】
ツルマルジャパン(小倉2歳S・3着)
 ツナギ、胴等に長さがあるし、明らかにマイルから中距離に適性のある馬。何故ここに使ったかが分からない。今回は自信を持って切ることができたが、マイル以上の距離なら必ず走ってくる。現2歳世代では屈指のスピードがあるし、早い時期の重賞では中心的存在になる馬だ。

キルシュワッサー(佐世保S・8着)
 今回は小倉1200mの佐世保Sに出走。最終週だけに馬場の悪化が激しく、先行馬にとって厳しい馬場状態だった。馬体は良くなっているし、能力的にはこのクラスを勝てるだけのものを持っている。内が伸びる馬場状態ならすぐに巻き返しそう。阪神か京都の1200mで狙いたい。

ニューイチトク(唐津特別・4着)
 サウスヴィグラス産駒らしい腹ボテの体型で、いつも太く見せる馬。今回は前走比マイナス10キロでの出走だったが、それでも太く見えた。しかし返し馬に行くと全身を大きく使って、豪快なフットワークを見せる。中距離で結果を出しているが、最も適性があるのは1400m辺りの距離。これくらいの条件に順調に使えれば、先々は上の方のクラスで走っていそうだ。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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