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朝日杯フューチュリティS

  • 2001年12月10日(月) 14時04分
 1分33秒8の勝ち時計は、97年グラスワンダーの1分33秒6に次ぐ史上2位の好時計だった。例年より馬場状態が良かったこともあるが、この勝ち時計で上位は大接戦。6着のシベリアンメドウまでが1分34秒1で乗り切ったのだから、この2歳世代、来季が楽しみになった。

 勝ったアドマイヤドンの藤田騎手、「流れが遅かったのでゴチャついて・・・」というが、前半46.2−57.7秒の流れはスローではなくハイペースといっていい。これをスローと感じるのだから、アドマイヤドンは相当に楽な行きっぷりだったことになる。直線の坂でもバネを感じさせるストライドで、力強く伸びた。父ティンバーカントリーの影響力より、母ベガの良さがフルに出た形だ。

 ヤマノブリザードはずっと外を回り、四角でも大外。これでアドマイヤドンから0.1秒差なら能力は互角と見ていい。

 スターエルドラード、アグネスソニックの2頭は、デムーロと横山典騎手が最高に乗っての結果で、これ以上はなかった感もある。

 バランスオブゲームの4着1分34秒1は、キャリアを考えれば立派。馬体も成長していたから、クラシックの路線に乗れる。シベリアンメドウの6着1分34秒1も、もまれた位置を考えれば上々、マイル路線ならまだまだ巻き返せる。好馬体のカフェボストニアンは、これまでのパターン通りで、1200mからいきなりは苦しかった。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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