のらくら者の空想でも、たまには黄金の光を浴びることがある、折角そんな場面に遭遇できたのに、どうもあとが続かない。何もせずに頬杖ついていたのではない。今回は、深遠な理論とは言わないが、それなりに理屈の通るところまで辿り着いていたのだった。
これを、ばかばかしく途方もないと決めつけるものはないだろう。そう、秋の天皇賞のことだ。
東京の2000mとはどんなレースなのかと考えていた。昔なら、内枠の先行馬にとって有利なコース形態という答えが、即座に返ってきた。今はどうか。時計が速い。これは全般的に言えることだが、2000mなら2分を切るのは当り前。開幕週とはいえ500万条件で1分58秒2が出るくらいだから、日本のサラブレッドも大変な進化を遂げている。まずは絶対的スピードがあるかどうかだ。当然、馬場がいいと読んでのこと。このスピードの有る無しを判定するには、距離を考えてマイルのスピードを持ち合わせているかどうかだ。
もう一点、緩みなく2000mを駆け抜けるのだから、スタミナだって求められる。ここまでのレース実績の中に、これを証明できるものがあるかどうか。
今回は、この2点に絞って考えた。
まずマイルという点では、春NHKマイルCを勝っているディープスカイ、6月に安田記念を勝ったウオッカは文句ないし、ダイワスカーレットだって桜花賞馬だ。スタミナは、2頭のダービー馬にケチをつけるところはないし、ダイワだって牡馬相手に有馬記念で健闘している。現実に、東京のGI・2勝のウオッカ、ディープスカイ、それにダイワスカーレット以外に条件を満たすものは無しという結論だった。皆さんが人気にした通りに。のらくら者はここで考えた。そっくりそのままはないだろうと。ここ2年のダービーでは昨年が上、ならばそのダービーの2着馬が菊花賞馬ではないか。欲張りがいけなかった。
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