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異常に軽い京都のダートとその対処方法

  • 2008年11月10日(月) 18時00分
 ダート1800mの勝ちタイムが1分49秒8。重賞でもあまり見られないような好タイムですが、このタイムを出たのはオープンや重賞のレースではありません。1000万下条件の特別レースなのです。しかも、1頭が抜けて強くて圧勝した上でこのタイムが出たわけでもありません。

 今開催の京都のダートコースはいつもよりも更に軽くなっています。特に、先週のように雨が降るとこの傾向は顕著で、もはやダートとは言えないほど軽い馬場になってしまうのです。このような軽い馬場においては、当然筋骨隆々の典型的なダート馬ではなくて、芝馬のような軽い造りでしなやかな馬体構造をした馬が好走する傾向にあります。以前に紹介したゴールドアリュールの産駒が雨が降ったダートで好走しやすいのと同じ原理ですね。

 では、このタイプの馬を見つける上でのポイントを挙げておきましょう。

・骨が細い

 軽さが求められるので、当然骨太のゴツイ馬よりも、骨量は少ない方が良いです。特に脚の細さというのは重要事項ですね。

・ツナギの柔らかさ

 ツナギの角度が立っていて、歩いている時にも沈まないタイプは苦戦傾向にあります。理想は45度よりも若干深いくらいのもので、歩いている時に柔軟性を感じさせる沈み方と、そこからの反発力が強いものを選びます。

 この2点を見るだけで、かなりのレベルまで好走する馬を見つけることができるでしょう。あと、現場に行っている方は返し馬まで見て、パワフルな動きではなくて、軽そうな動きをしている馬を拾うこともおすすめします。返し馬で軽い動きができるということは、それだけ馬場と馬のタイプがマッチしているということです。このような馬が思わぬ穴馬券をプレゼントしてくれることがあります。

◆今の京都ダートコースは穴が取りやすい!?

 さて、今の京都ダートコースはこのような「軽い」馬たちが好走する傾向にあるのですが、対照的に前回の阪神競馬はダートが非常に重くて力の要る馬場状態でした。好走するのも筋骨隆々の典型的なダート馬ばかり。今の京都で好走しているような軽いタイプの馬は力を出し切れずに惨敗しているケースが目立ちます。ということは、今の京都で好走する傾向にある馬たちの成績が悪く、人気が落ちているということです。

 つまり、今の馬場に求められている「軽さ」を持った馬を選択するだけで、勝手に穴馬券を獲れる馬場状態になっているということです。

 このようなシチュエーションでそれを馬券にちゃんと生かすためには、まずオッズなどを一切見ずに適性の高い馬を探すことが重要です。できれば人気の判断材料になるような専門誌やスポーツ紙も見ない方が良いですね。競馬場においてあるレーシングプログラムとか、印の入っていない新聞を使うことをおすすめします。先に予想を行った上で後ほどオッズを確認し、人気妙味のある馬を買うということを心掛けて下さい。

 そうすれば少点数で大穴をゲットすることも十分可能ですよ。

【次走の激走候補】

カノンコード(新馬戦1着)
 ポップロックの下で、父がクロフネという血統構成。この血統だけにガッチリした骨格をしているが、ツナギなどの関節が柔軟で、筋肉の質も良質。レース振りも良く、今後走ってきそうな一頭だ。基本的にはダート向きだが、柔らかさがあるので芝もこなせるので、先々の活躍を期待したい。

ゴールデンガッツ(古馬500万下8着)
 使いながら良化してきた。今回は特にトモの張りが目立ち、歩いている姿勢もかなり良く見せていた。これは好走確実かと思っていたが、レースでは伸び切れず8着と惨敗を喫した。今回は2400mという距離だったのだが、これが長かった模様だ。騎手のコメントでも距離が長いと言っているので、次走は距離短縮が濃厚。2000mくらいに短縮してくれば狙い撃ちしたい。

ワイドサファイア(ファンタジーS4着)
 今回の最大の敗因は馬場だろう。骨が太いので、現状の筋肉の付き方では馬場に求められる軽さを補い切れなかった。将来的には今回のような軽い馬場でもこなせるようになりそうだが、現状ではやや厳しい。阪神コースの方が合っているタイプだし、次走でもしG1に出られれば人気も手頃になりそうだし狙いたいところ。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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