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道悪競馬の対処方法

  • 2008年11月25日(火) 18時00分
 最近はよく開催日に雨が降っていますが、皆さんはこういう時にどうやって馬券を買うでしょうか。

 一番多いのが競馬新聞の道悪成績のチェックだと思います。ただ、これだと発表されている馬場状態が全てになってしまうので、あまりおすすめできません。

 多分、皆さんも感じていると思いますが、「こんなに降ってるのにまだ良発表かよ」とか思うことが、リアルタイムで競馬をやっているとよくあります。なので、現在の馬場の悪化度合いを正確に知り、それに対して適性の高い馬を選ぶためには、やはり馬体であったりとか、リアルタイムでの情報(それまでのレースの結果など)を解析することが重要になってきます。今日の競馬はどんな血統でどんな馬体(筋肉質とか、骨の太さ、柔軟性など)をした馬が好走しているのか、それをリアルタイムで反映していけば、道悪の度合いが良く分かるでしょう。あと、走破タイムや上がり3ハロンの時計なんかも馬場の悪化度合いを知る上では重要なファクターとなります。

 これらを見ていく上でのコツとしては、両極端なタイプの馬の成績をチェックしておくと良いでしょう。

 例えばツナギが立っている馬と寝ている馬をチェックしておけば、どちらのタイプが有利なのかが分かります。上体についても華奢な馬が走っているのか、筋骨隆々でゴツいパワータイプの馬が好走しているのかを観察しておけば、有利になるタイプが分かります。

 また、それらを把握しておくことで、「この馬は前走、道悪で力を出し切れなくて惨敗した」とか、「この馬は前走成績が良くて今回人気になっているけど、前走は道悪で道悪適性の高さで好走したから今回は怪しい」といったように、先の馬券に繋がるデータを得ることもできるのです。

 ただ、これらを実践していく上では高いレベルで馬を見られる必要がありますし、自分のコメントを残したり、データベースを構築しておくことが理想なので、実践していくことは結構難しいと思います。

 そこで、一番手軽に、今から走る馬場に対する適性が高い馬を見つける方法を紹介しておきましょう。それは「返し馬でのフォームチェック」です。この方法は特に芝の道悪競馬で有効です。

 芝の道悪競馬では、馬場に対するグリップの強さが大きなファクターとなりますので、返し馬を見る時は主に「前脚の掻き込み」を重視します。

 通常、馬の推進力は後肢によって生み出されるので、返し馬を見る時も後肢の蹴りの強さを重視するのですが、道悪競馬では馬場に噛み合わなければスリップしてしまい、強い蹴りの強さが逆に仇になるケースもあるので前脚の掻き込みを重視するのです。要するに、後輪駆動の馬よりも前輪駆動の馬を拾うのです。これを意識して返し馬を見るだけで、信じられないような大穴をゲットすることもできます。

 前脚を掻き込む様に走っていて、真っ直ぐ前を見据えてスイスイと進んでいく馬がいたら、人気薄であっても積極的に狙っていきましょう。

 ダートに関しては、パワフルな走りを見せる馬よりも、軽さで走っているようなタイプを重視しましょう。走りに重苦しさを感じた場合は、ほとんど好走することがないので、人気馬であってもバッサリ切って大丈夫です。逆に、人気薄でも小気味良いフットワークでスイスイと進んでいく馬がいたら積極的に買いです。

 以上を実践するだけで、高配当をゲットすることができるのが道悪競馬です。道悪の日は気分的に萎えるかもしれませんが、高配当の宝庫だと考えて、積極的に現場へ足を運んだ方が良いと思います。

【次走の激走馬候補】
スマートパルス(もちの木賞7着)
 外枠だったこともあり、先行するのに脚を使ってしまった上に、アドマイヤコブラと競り合う形になってしまい、息が入らないレース展開になってしまった。馬体は背中のラインが強くなって良くなっていたし、スンナリ運べればあんなに負ける馬ではない。内枠からスンナリ運べるようなら巻き返し必至。ただ、筋肉の質感が若干鈍いので、時計が掛かる良馬場向きではある。

エイシンイッパツ(古馬1000万下15着)
 今回はとにかく展開がきつかった。押してハナを切るも、このクラスでは圧倒的存在のウォータクティクスに途中から交わされる展開。あれでは最後までもつはずが無い。また、距離についても、このクラスになってくるとこの馬にとっては1800mは若干長い。理想はローカルの1700mだ。馬体は良いし、このクラスでも通用する能力は持っている。条件替わりで巻き返しを期待。

アウトクラトール(貴船S6着)
 今回はハナを切れるスピードがあるのに消極的に控えて、結果として中途半端な競馬になってしまった。柔軟性の高い良質の筋肉を持っているし、関節も柔らかい。スピードはこのクラスでも間違いなく通用するだろう。多少揉まれ弱そうなところがあるので、外枠の方が良さそう。また、柔軟性が高いので芝でも大丈夫。いずれにせよ、次走は巻き返すだろう。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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