先週は、その前の週に引き続き大漁でした。サイトで提供している予想の方も良い調子で、お客さんには私より儲けた方が結構おられたようで、まさに予想屋冥利に尽きる一週間だったと思います。

　この好調を構成したのは、平安Sの3連複1点的中などの「見切り系馬券」もありましたが、一発として大きかったのは土曜日京都8Rのサンタナイトで的中した「追っ掛け系馬券」でしょう。




　前者の見切り系馬券というのは、文字通り見切って当たる馬券のことで、これは基本的に当日のパドックや返し馬での判断が9割を占めます。最後の最後まであらゆる要素を検討してその中から導かれる、言わば瞬発的な馬券ですね。

　それに対して後者は、ある程度前もって予測している要素が強い馬券です。「今回馬券にならなくても近々馬券になる」――そういう意識を持たせたことが、ある馬が買える状態にある時に拾う馬券です。このコラムの末尾にいつも掲載している「次走の激走候補」に掲載されている馬なんかがそれに当たります。

　では、これらの馬は、どういう馬をピックアップすれば、未来の馬券に繋がりやすいかを見ていきましょう。

・今回の条件が合わなかった馬

　通用するものは持っているのに、今回の条件が合わなかった馬は必ず覚えておきましょう。適性の高い条件に矛先を変えてきた時に狙い撃てば、かなりの高確率で走ってくれます。特に惨敗後の場合は人気が落ちていることが多いので、厚めに勝負すれば良いと思います。

　条件については、以前に穴を開けるタイプの馬を解説した時にリストアップしていましたが、基本的には芝・ダート、距離、馬場の質(スピード・パワー)、コース形態などの視点から見れば良いと思います。

・太かった馬

　筋肉の張りなどは良いけど太かった馬などは、絞れて巻き返すことが多いです。本質的に絞れない馬もいますが、その辺りは縦の比較で見ていけば、その馬が使ったことでどういう変化をするかが分かるので、できるだけ把握しておきましょう。

・不利で負けた馬

　これは結構トラックマンの人なども気にしているので、大きな妙味があるとは言えませんが、あまり大きな不利というよりは直線で詰まって動けなかったとか、外に出して味があるタイプで内に入れたとか、そういった地味だけど結果への影響が大きな不利というのが妙味があるかと思います。こういった不利はレースリプレイなどを細かく見ないと分かりませんが、見るだけの価値はあると思います。

　あとは単純に良化曲線に入っている馬(使う毎に良くなっている)や、いつも気配は良いので、もう一段の良化や何かのきっかけがあれば走りそうな馬というのも覚えておくと良いでしょう。

　今回馬券を掲載したサンタナイトもこの類の馬です。いつもある程度馬体を良く見せていたのですが、レースでは伸び切れない結果が続いていました。それが今回は一段の良化があったので(トモの張りがグンと良くなっていました)、「買い」だと思って勝負しました。

　このように、これらの「近走買える要素」を持った馬はちゃんと覚えておく必要があります。今は色々なパソコンツールが充実しているので、そこにメモしておくなり、「お金の種になる馬」の出走機会を見逃さないように買うのも馬券収益を上げるための一つのポイントとなるでしょう。

　このコラムの末尾に掲載しているリストの馬も結構好走しているはずですので、是非リストアップしてお役立て下さい。

【次走の激走候補】

アドマイヤディーノ(伏見S 6着)
　腰に甘さは残るものの、筋肉の張りは良くなって走れる態勢になってきた。今回は1番枠を引いて、ある程度の位置で競馬ができればチャンスは十分だと思っていたが、ゲートで痛恨の出遅れ。そこから前半に脚を使った分、最後は伸び切れなかった。状態は良いし、ゲートが合えばそろそろ圏内。距離は1400〜1600mくらいが良い。

ナナヨーヒマワリ(平安S 10着)
　もう8歳馬だが、馬自体はまだ元気がある。馬体の方も一時のスランプから抜け出してきていて、トモの張りなんか大分良くなってきた。年齢的なものもあって「もう終わった」と思われがちだが、こういう馬が激走すれば大穴になる。まだやれるし、オープン特別などでの巻き返しに期待。

ブルーモーリシャス(未勝利 10着)
　いつもある程度余裕残しの仕上げで出てくることが多い馬だが、今回はビッシリと仕上げられていて勝負掛かりだったと思う。しかし、レースでは良い手応えで直線に向いたものの、直線では前・横が詰まって全く追えず。力負けではない。次走あっさり巻き返すはずだ。


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