世の中には、思わぬ出来事や避けることのできない変化がよくある。変わらず、このままでいいと思っても、なかなかそうさせてはくれない。やるべきことが次々とあらわれるのも理由のひとつだが、生活するということは、本当は落ち着かないこととイコールのようだ。
しかし、だからと言って、心の中にさざ波が立たないように身を固くばかりしていると、生きることに活気がなくなるし、守ってばかりしていると、偶然の幸運も排除してしまうかもしれない。様々な、思いもかけぬ事柄を避けずに対処することで、育まれるものがある筈。人の知恵はこうしてついてくるものだと思う。
こうした外からの訪問者を受け入れ、いきいきとしたやりとりをすると言えば、正に競馬場の中に、その凝縮した姿がある。
避けることのできない変化、思わぬ出来事ばかりなのが競馬だから、そこに長くいればいるほど、知らず知らずのうちに成長していける。接触を深め、コミュニケーションをすることはレース検討をくり返すことであり、辛酸をなめることで、知恵もついてくる。
実に、競馬とは有難い存在なのだ。
思いもよらぬ幸運が訪れるのは、正に偶然の産物だが、これとて、外からの進入を拒む姿勢は、無縁なこと。なんでも前向きに、ポジティブでないと、福はやってこない。これこそ、いきいきとしたやりとりの成果がそこにあるのだ。
どんなものでも受け入れるというゆとり、それは変化に強くなることであり、様々な訪問者の中から、これぞ福の神という判定を下す眼力がついたとき、思わぬ幸運が運ばれてくる。その眼力は、人の意表に出る鋭い知恵、ウイットが原動力になると考えてよく、これこそ、心のゆとり無くしては有り得ない。
競馬で育まれるものがどれだけ大きいか、さあ、なんでもいらっしゃいの心を。
毎週、3歳馬を格付け!丹下日出夫の「番付」がnetkeibaで復活! 参加無料!商品総額50万円!netkeibaPOG大会「POGダービー」が開幕!