阪神の芝外回り1600mは、ハイペースで展開されることは少ない。このレースもコース改修後の07年は[47.0-46.9]秒。マイル戦としては流れは少しも速くなかった。
昨08年は、ダンツキッスイが猛ペースで飛ばしているように見えたが、流れは[46.7-47.9]秒。決してハイペースでもなく、タメたディープスカイ(このときは1勝馬だが)などは届かなかった。
ダート4戦4勝。それも2戦目の東京ダート1300mで早くも古馬1000万級の1分18秒3(2歳レコード)でこの脚を使って押し切っているスーニ(父ソト)に期待する。
体型はダート4戦4勝の先入観があるせいもあるが、芝向きの伸び伸びした体つきとはいいがたい。ただ、まだキャリアの浅い3歳馬とあって、脚さばきがダート仕立てに固まっているわけではない。公営馬が2〜3歳のキャリアの浅いうちは、平気で芝の交流レースで好走する理由の1つがここにある。
父のソト(その父デヒア)は北米でダート6〜9Fで[5-1-0-0]。9Fには1分46秒29のレコード勝ちもある。血統面では明らかにダート向きだが、パワー系というより典型的なスピード系統。デヒアの産駒が、ラジオたんぱ賞のケイアイガード、京阪杯のウエスタンダンサーなど、芝でも快速を生かすように、デピュティミニスターの父系はフレンチデピュティなど、決してダート専用ではない点にも注目したい。スーニの場合、母方(ファンシミンなどと同じ)は、芝適性も高い。途中からマイペースに持ち込めると考えたい。ダートでも後半追って伸びる。
ひと回り成長した体で使って一変のツクバホクトオーと、鮮やかな新馬戦が強烈だったアイアンルックが本線。前走、芝1600mのジュニアCを1分34秒6で勝ったアドバンスヘイローはさらに良くなっている。
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