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勝ちにいく競馬をするか、負けない競馬をするか

  • 2009年03月02日(月) 17時30分
 タイトルにある、「勝ちにいく競馬をするか、負けない競馬をするか」ということは、競馬で利益を上げていこうとする際には非常に重要な考えだと思います。

「勝ちにいく競馬」というのは、その場その場ではリスクをとりながらも、トータルで儲かりそうなものを買い続ける競馬です。逆に「負けない競馬」というのは、的中率を重視して確率の高そうなところに絞って馬券を買う方法です。これらのどちらが正しいかはとりあえず置いておいて、どちらを採るにせよ「必ずそのスタイルを貫く」ということが必要です。

 例えば、次の馬券を見て下さい。

ショウサンウルルの馬券


 これは先週の土曜日に行われた新馬戦の馬券で、単勝と複勝がともに的中していますが、この馬券はハッキリ言って失敗でした。理由は「勝ちにいけていない」からです。

 私の今の馬券スタイルは「穴目の単複」なので、安い複勝を押さえに行く必要はありません。しかもこの馬券のレースに関しては、ショウサンウルルが完全に抜けているという判断でしたので、単勝のみを買うべきなのです。

 それが、そのレースまでに不的中が続いたので、弱気になって200円以上つく「おとりの複勝」に引っ掛かってしまったのです。

 確かに単勝だけでなくて複勝という確率の高い馬券を押さえることで、トータルで見ても的中率は当然高くなると思います。ただ、「頭で堅い」という意識の下で複勝を押さえたのは完全に失敗です。これは負けない競馬を打ったというよりも、ただ弱気になって勝ちにいけなかったということです。

 負けない競馬というのは、もっと意識的なレベルで確率が高いところに「絞り込んで買う」馬券のことです。自分の中の判断基準を明確にして、それらを全てクリアできた時のみ馬券を買うというようなものがそれにあたります。要するに極力リスクが少ないと思われるものに絞り込んで馬券を買うわけです。

「勝ちにいく競馬と負けない競馬」。このどちらを選択するかはそれぞれの資金力や、競馬に対するスタンス、考え方にもよりますが、現状の私のスタンスでは「勝ちにいく競馬」を採っています。競馬というリスクの高い商品で利益を上げていこうというのですから、そこに「減らさない」ということを持ち込むことは私自身おかしいと思っています。ならばやらなきゃ良いわけです。「楽しむ競馬」なら話は別ですが、「儲ける競馬」という観点から見ると常に「勝ちにいく馬券」を買わなければなりません。

 私はこの様な理由から「勝ちにいく競馬」を選択していますし、今回の馬券の失敗を反省して一貫したスタイルで馬券を買っていこうと思っています。

 読者の皆さんも、自分の意識を整理した上で、どちらの競馬が自分に合っているのか把握して、一貫したスタイルで競馬に臨まれると良いのではないかと思います。

【次走の激走候補】
ハードリレー(古馬500万下 5着)
 トモの張りが良くなって、グンと良化していました。レースでは内の好位に控えて、勝負どころで周りを包囲されて動けず、チグハグな内容になってしまいました。ただ、気性的に揉まれ弱そうなところはありますので、外目の枠を引いた時の方が好走確率は高そうです。

ツルマルエース(未勝利 4着)
 柔らか味があってなかなか良い馬です。脚抜きが良いダートで期待しましたが、結果としては惜しくも4着。まだフワフワしていて、直線も本気でハミをとっていませんでした。ただ、このあたりは徐々に解消されるでしょう。本質的には芝向きで、軽いダートか芝ならこのクラスはすぐに卒業できるでしょう。

アズマタイショウ(未勝利 7着)
 キングカメハメハ産駒らしく、筋肉がしっかりと付いた馬体。ただ、今回はマイナス8kgの馬体重減でしたが、それでもまだ太めでした。初戦はもっと太くて3着にきているように、確実に能力はある馬です。次走、更に絞れているようならチャンスは十分でしょう。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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