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重賞の前予想にはフォトパドックが必須

  • 2009年03月16日(月) 17時00分
 最近予想・馬券ともに不調が続いていましたが、先週日曜日の阪神1Rで、ワンパンチでひっくり返す事ができました。

 自身のサイトで配信している直前情報(パドック・返し馬を見てからの決断をリアルタイムで配信する情報)で、単勝1万900円、複勝2820円の買い目推奨に成功しました。これにより、不振だったこの開催も一発でプラス収支にひっくり返す事ができました。

 正直、最近は不振で不安な面もありましたが、「競馬は正しい方法で買い続けていれば儲かる」ということを実証できて良かったと思います。競馬はあくまでトータルの収支が重要です。

さて、これからいよいよ春のGIシーズンが始まろうとしています。私の場合は各トライアルレースなどを見に現地へ足を運んでいますので、たいていの出走馬に関してはその馬体やレース振りを把握しています。ただ、読者の皆さんの中にはそういうことができる環境にある人というのが少ないと思います。

 そこで役に立ってくるのが「フォトパドック」と「調教ビデオ」です。これらの見方については、以前のコラムで解説しましたが、今回はフォトパドックについてそれを実戦形式でお見せしましょう。例に挙げるのは今週行われるスプリングSの有力馬です。

 私がどういう視点で見ているのかということを感じ取ってもらえればと思います。

アンライバルド

 長くて寝たツナギ、折りの深い曲飛節、見るからに柔軟そうな筋肉と、全身がバネの様な馬で、柔らかさを武器にした走りをするのが馬体からも良く見て取れる。気性が荒いところがあるので細化気味だったが、ここにきて肩周りやトモに実が入って良くなってきた。もう少し腹袋に実が詰まってくれば凄い馬体になりそうだ。

 後ろ重心なのでゲートの出が悪そうなのと、折り合い面で依然として課題は残るが、それをうまく乗りこなせれば、ロジユニヴァースにも対抗できるだけの素材だ。

フィフスペトル

 なかなか3歳の芝馬でこれだけ筋肉にメリハリのある馬も珍しい。肩の盛り上がりも凄いし、トモの面積がこれだけある馬もなかなか珍しい。コロンとした体型なので、距離はマイルくらいの方が良いだろうが、背丈が伸びてきたぶん、3歳馬同士なら2000mくらいまでならこなせそうだ。

 仕上がり的にはまだ太く映るが、当日キッチリとできているようなら好勝負は必至だろう。


 馬体写真からだけでもこれだけの情報が読み取れるのです。それに過去のレース振りを照らし合わせれば、より深くその馬の特徴や能力を知る事ができるでしょう。それにより、より正確な予想が組み立てられるようになるはずですので、特にGIの週にはこれらの材料の研究を重ねてもらえればと思います。

【次走の激走候補】

マッキーバッハ(淡路特別 5着)
 トモの状態が良くなっていたし、仕上がりも良かったので期待していたが、レースでは好位追走から伸び切れずに5着に敗れてしまった。敗因は道中力んで走っていた事もあるだろうが、大きな理由は力の要る馬場だろう。この馬にはもっと軽い馬場の方が合っていそう。この条件さえ合えば即巻き返せる。

プティマカロン(古馬500万下 3着)
 腹袋がしっかりして、良くなっていた。トモや肩周りの筋肉もしっかりと付いていてなかなかの好馬体。ただ、今の阪神の芝外回りコースは外を回った馬が圧倒的に不利。特に頭数が多いレースではその傾向が顕著で、まるで2つレースが同時に行われているよう。その不利な方のレースに参加して僅差の3着は価値があるし、外伸び馬場に変われば即勝ち負けになる。

ホーマンライズ(3歳500万下 14着)
 新馬の頃からトモの容量が目立っていたし、スピード溢れる体の造りをしている。本来は先行できるタイプだが、気性的なものがあってかゲートで出遅れがち。その面さえ解消してくれば確実に走ってくるはずだ。成績的にこのクラスでは人気が落ちているので、買い続けていればどこかでお金になるはずだ。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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