桜花賞は断然人気のブエナビスタが勝ちました。前日時点では負けようがないと思っていたのですが、当日はやや違う見解になってしまいました。実際、着差もあまりありませんでしたし、断然人気のオッズを考えると、見立てや判断は間違っていなかったと思っています。詳しくは下で解説します。
さて、桜花賞が終わったので、今回はオークスに向けて、桜花賞組の主な馬についての展望を書いておこうと思います。桜花賞からオークスへは距離が800m延長されるのですが、その距離をはじめとして、状態面や現状の長所・短所についての私なりの分析を書いておきます。
ブエナビスタ 長くて寝たツナギ、無駄のない骨格、ゆとりのある胴の長さ、折り合いのつく気性、桜花賞よりはむしろオークス向きで、普通に考えればオークスでも負けようがありません。
ただ、今回印を下げる事になった理由の一つで、左前の蹄前方にエクイロックスを塗っていて、それが今後どのようになっていくのかチェックは必要でしょう。蹄が薄くて軽いので、こういうような症状が出てきたのでしょうか、ある意味こんなところまでディープインパクトに似た感じはありますね。今後、悪化などの問題ないようなら、オークスでもまず勝ち負けになります。
レッドディザイア 見ていてビックリするほどの重量感溢れる馬体で、とても470kg台の馬のそれではありませんでした。見た感じでは500kgくらいある感じを受けます。良質の筋肉を豊富にまとっていて、まだ更にパワーアップしてきそうです。
マンハッタンカフェ産駒でツナギが長いですし、全体の造りを見ても2400mに距離が延長されるのはプラス材料です。もう一段階馬体を絞り込めば、逆転まであっても不思議ではありません。上積みはこちらの方がありそうです。
ジェルミナル 秋から冬場に掛けては筋肉の硬さが目についた馬ですが、今回は柔らか味が出て、質感が断然良くなっていました。返し馬では若干力んだような感じを受けましたが、レースではそんなところもありませんでした。
脚やツナギが長めで、距離延長は問題ありません。今回は後方待機策でしたが、オークスではある程度前で運んだ方が良さそうです。鞍上もそういう競馬が得意ですし、立ち回り次第ではチャンスは十分でしょう。
ルージュバンブー 長くて寝たツナギ、マリエンバードの質感がよく出ている筋肉の柔らかさを考えれば、距離が延びるのは問題ありません。今回は最後に力尽きてしまいましたが、この少ないキャリアでよくあのメンバー相手にあれだけやれたと思います。まだトモがパンとしていませんし、そのあたりが解消されてくればオークスではもっとやれそうな幹事を受けます。伸びシロは大きい馬です。
結局上位入線馬ばかりになりましたが、これらがオークスに向けて更に条件が好転しそうな馬たちです。今週は皐月賞が行われますが、そのパドックでもダービーに向けての上積みや不安材料などを探しながら馬を見ていけば、ダービーを予想する上での大きなプラス材料となる事でしょう。
【次走の激走候補】
ローズプレステージ(蓬莱峡特別 12着)
付くべきところに柔軟な筋肉が付いて、張り・艶も良く、馬がかなり良くなっていた。今回は外伸び馬場で内枠を引いてしまい、馬場の良いところを通れなかった事が敗因だろう。阪神コースよりも京都コースの方が合っているし、馬場の良い時に外回りの2200mくらいの条件に使えばチャンスは十分。
サンタナイト(古馬500万下 9着)
腰の状態が更に良くなっていて、返し馬での集中力や脚捌きも良くかなり期待したが、結果的には内枠で砂を被る形になってしまい、伸び切ることができなかった。チークピーシーズをつけている馬だけに外枠の方が競馬がスムーズだ。京都コースの方が合っているし、外から被されない枠順を引いた時に勝負したい。
メイショウヨシムネ(3歳未勝利 6着)
ゴールドアリュール産駒らしく、腰の関節が柔らかくて良い素材。初戦から動けなくない造りだったが、結果的には若干重かったということだろう。最後は伸びそうで伸びることができなかった。これを叩いた上積みは大きいし、次走で同じ様な条件ならアッサリと押し切るところまであるだろう。
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