思いも及ばぬことが続く。なのに、その中身は立派なのだ。なんとも情け無い。まるで駄目なのだから。少しでも近づく手だてはないものか。なにが足りないのか。
こんな状況だからこそ思い起こす言葉があるのだ。一歩、歩くたびに清風が足下から吹き上がってくる。「歩々清風起こる」という言葉だ。これは、日々の言動、生活そのものが修業道場なのだという考えから生まれた。
一歩一歩、目標に向かって近づいていけるような生き方がどれほど素晴らしいことか。そうありたいと誰しもが願っている。しかし、そう思い続けることがどれほど至難であるか。
しかし、こういうときだからこそ、一歩一歩の精神が貴重なのであって、清風を感じられるよう、確かな手応えをつかめるようにしていきたい。
一歩を一レースに置き換えて、レース毎になにをつかんでいるかという問いかけ。ただ結果だけにこだわらず、それよりもむしろ、次につながるヒントをつかんでいるかどうか。冷静に分析して、必ずなんらかのことを次に生かせるようにという心構え。その積み重ねのひとつひとつが清風であり、そのような態度が修業になっていくという捉え方、正にこれこそが「歩々清風起こる」の言葉の実践になっていく。
すべからく、歩々是道場なのだから、こうした心構えを続けることから始めていきたい。思いも及ばぬことが、少しでも少なくなるように。
競馬を実生活の送り方の手本となるように捉えることで、とてつもない生活習慣が身につくような気がしている。この継続の先にあるもの、それはこの言葉なのだ。
「少にして学べば壮にして為すことあり、壮にして学べば老にして衰えず、老にして学べば死して朽ちず」こんなに大きな哲学をつかめるのだから、本当に日々のことは馬鹿にならないのだ。なんでも次に生かしたい。
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