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今年の安田記念を予想するにあたって

  • 2009年06月01日(月) 18時00分
 先週の府中は酷い雨で、近年稀に見るくらいの物凄い道悪でした。ダービーもリーチザクラウン程のスタミナがある馬でも、最後はバテバテで完全に歩いていましたね。非常に難しい競馬が多かったですが、道悪競馬への適性を勉強する意味では有意義だったと思います。これから雨が多くなる季節だけに、この経験を生かして良い馬券を取りたいところです。

 さて、今週は安田記念が行われますが、先週の雨の影響で荒れた馬場になりそうですね。例年の傾向を見ていると、この時期になると体力的な要素を求められる馬場になるので、ノーザンダンサーの色が濃く出た、量があって収縮が鈍い、長く脚を使える馬が好走する傾向にあります。雨が降ると余計にそんな馬場になりそうですね。

 今回は安田記念に出走予定の馬のうち、有力な馬についてその特徴を書いておきますので、これらの点を考慮しながら読んでもらえればと思います。

ウオッカ
 2400mのダービーを勝っているように、長めの距離でも実績はあるが、マイルに対応するスピードも持っている。以前は腰の甘さが目立ち、テンに行けない競馬が続いていたが、今は腰がパンとして先行もできるようになった。昨年に楽勝しているように、ここも当然有力。唯一の不安点は雨。関節の稼動域が大きく、大きなストライドで走る馬なので道悪はかなりの不安材料。荒れ馬場はこなせるが、この点については不安がある。

スーパーホーネット
 体の張りがグンと良くなったし、非常に良い状態で出走できそう。ただ、長く良い脚を使うというタイプではなく、溜めて一瞬の切れ味で勝負するタイプだけに今の馬場は多少不安。早い時計の決着になるような馬場ならチャンスはある。

ディープスカイ
 サンデー系のアグネスタキオン産駒だが、ボリュームがあって若干収縮の遅い質感の筋肉は、正に今の馬場にピッタリ合いそう。デキも良いし、ここはまず勝ち負けになりそうだ。

カンパニー
 骨が細くて軽い造りの馬だが、筋肉の質が柔らかくて長く良い脚を使える。最近は先行もできるようになっているが、本来は溜めて終いを生かす方が良いタイプ。外が伸びるようになっていれば上位に食い込めても良い。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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