的中率と回収率のバランス。私の様な予想を提供する者はもちろん、馬券を買う人のほとんどにとってこれは重要な要素でしょう。基本的に競馬というギャンブルで勝ちやすいのは「穴馬券」です。
これは様々なデータを分析していると分かる事ですが、基本的にトータルの回収率を押し上げる材料となるのは穴馬なのです。理想は穴の1点買いですね。
ただ現実問題、馬券を買い続けていこうとすれば、ある程度の的中率が確保されるのが理想です。せめて10回に1回くらいの的中がなければ資金的に苦しくなる事も多いかと思います。
では、的中率を上げるにはどうすれば良いでしょうか。まず、単純に的中率を上げようと思えば、実績を重視すれば良いでしょう。例えば京都芝2000mのレースを予想する際に、全く同じコース、クラスで2着に好走した実績がある馬と、実績がない馬とではトータルで見て前者の方が良い成績を残すでしょう。ただ、前者の場合はそういった実績によって人気になってしまうので、回収率の面から見ると、トータルでは後者の方が勝ってしまう事が多いでしょう。
では、配当を落とさずに的中率を上げるにはどうすれば良いのでしょうか。答えは馬券を絞る事です。買いたい穴馬の中から、少しでも激走する根拠の多い馬に絞れば、的中時の配当は落とさずに的中率を上げる事ができると思います。ただ、この方法を採る場合に気をつけなければいけないのが、「根拠の種類」です。
例えば、芝→ダートという条件替わりの場合、過去にダート実績があれば好走する可能性が上がる根拠になるわけですが、それは同時に人気も上がってしまうので、トータルの馬券妙味を考えると変わらないくらいになってしまいます。穴を狙う根拠を挙げる場合には、できるだけ世間一般の競馬新聞に載っていないことや、その読み方の発想がないことが重要になってきます。
前者の場合、私の馬の見方のように競馬新聞に載っていない、また世間一般で通っているのとは違ったパドックの見方の様なものが該当します。後者の場合は、例えば血統のデータとか、騎手のデータなど、競馬新聞に載っているものの詳細データなどが該当します。
これら、誌面に載っていないデータを活用することで、あまり人気を上げずに、好走する根拠を増やしていく事ができます。これまでのコラムで書いてきたことの中にもたくさんそういった要素があると思いますので、是非活用して欲しいと思います。
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