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今週は傾向がハッキリしそう

  • 2009年08月10日(月) 18時00分
 今年の小倉芝コースは例年よりも馬場の悪化が激しい印象を受けます。時計自体はそれほど遅くないのですが、上位に入線する馬についてはパワータイプが多くなっています。血統の傾向を見ても、持久力に優れたノーザンダンサー系の種牡馬産駒や、パワー色の強いシンボリクリスエス産駒の活躍が目に付きました。

 これらの産駒については、瞬発力で差してくるような競馬ではなく、前々につけて押し切るような競馬になります。日曜日の5Rの牝馬限定未勝利戦を押し切ったトーセンウーノのイメージですね。逆に差してこれるのはノーザンダンサー系の小柄な差し馬ですね。

 似たようなタフな馬場で強いステイゴールドの産駒については個人的に注目していたのですが、こちらはまったく振るいませんでした。日曜日の日田特別で4着に敗れてしまったトミケンプライムや、土曜日の未勝利戦で断然の力を誇示しながらガンダーラの逃げ切りを許してしまったゴールデンゴールのように、根本的に今の馬場には合っていないようです。

 短距離についてはサクラバクシンオー産駒のようにトモが充実していて、馬体重が重いようなタイプと、ノーザンダンサー系やミスタープロスペクター系で、小柄だけど筋肉量が多いようなタイプが狙い目になるでしょう。サンデーサイレンスの系統で切れ味を生かすようなタイプについては、ほぼ全滅に近い状況でしたし、今週も同じような傾向が続くと思います。

 先週は個人的に適応が間に合わなくて手も足も出ませんでしたが、今週はがっちりと傾向をつかんでリベンジを果たしたいと思います。

 ダートの方は基本的に「脚の細い馬」が有利な馬場でした。ただ、日曜日は雨の影響が多少あって、土曜日の馬場よりも柔軟性が要求されていたように思えます。

 今週からの対策としては、晴れなら脚が細くて多少硬さのある先行馬(特に逃げ馬)、雨が降ると先行力はもちろん必要ですが、それに加えて大きめの飛びを作れる柔軟性が必要になってくるでしょう。

 芝は今週までがAコースですし、ダートは傾向がしっかり固まっていると思います。「場」の設定がはっきりとしていますし、今週はきっちりと先週の借りを返したいですね。見当違いだった総合チャンネルのコラムなどでもこれらを反映できればと思います。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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