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血統と性別、馬体重の関係

  • 2009年08月24日(月) 15時30分
 先月から、「競馬最強の法則」で『血統ヘルスメーター』という記事を書いています。私の馬を見る技術は、骨格を見たり筋肉の量や質を見ることでできる限りその馬の適性をつかんで、「場」とマッチした時に買うという手法が主流なのですが、そこまで細部を見ていこうと思えばいつもパドックに張り付いていなければいけませんし、張り付いたとしても習得するまでにはかなりの時間を要します。もちろん見られるに越したことはないのですが、環境がない人たちにとってはあまり近寄り難い方法だと思います。

 そこで考案したのがこの『血統ヘルスメーター』という方法です。

 これは血統によって出てくる傾向を性別と馬体重のカテゴリーで分類することにより、適性を細部まで探ることができるという発想から生まれたものです。

 例えば極端に軽い馬場の競馬場があったとして、そこに適性の高い血統があったとしましょう。それを買い続けるだけでも好成績を得ることができるとは思いますが、更に儲けていこうと思えば余計なものを排除しなければいけません。

 そこで馬を見て決める場合には「重い造りの馬」を排除するわけですが、これは「馬体重の重い馬」ともかぶる部分が大きくあります。馬を見るほどの判定力はありませんが、適性傾向を絞り込むという点ではかなり有効な手段だと思います。

 現に雑誌で取り上げた、小倉1200mについての攻略法では、「サクラバクシンオーは牡馬だけ買え」という方法を掲げたのですが、その後のレースでこれを実践していくと勝率33%、単勝回収率220%という数字を残すことができました(持ち込みは含まず)。単純にサクラバクシンオー産駒を小倉の1200mで買い続けていれば単勝回収率は85%という数字ですから、この有効性が分かると思います。まだ小倉もあと2週ありますので、是非注目してみてください。

 あと、日によって特定の種牡馬(または系統)の大型馬とか小型馬しかこないという日も存在しますので、そちらにも注目してもらえればと思います。大型小型などの判断目安は次の通りです。

■牡馬
・大:500kg以上
・中:470kg以上500kg未満
・小:470kg未満

■牝馬
・大:480kg以上
・中:450kg以上480kg未満
・小:450kg未満

 詳しくは「競馬最強の法則」誌面をご覧頂ければと思います。ちなみにこの該当馬たちは私のサイト(※古澤秀和の競馬予想)でやっている無料メルマガで配信していますので、そちらも是非ご利用ください。

 さて、このようなデータ系の馬券術の扱いですが、これらに関しても通常の予想同様に「トータルの回収」を重視して欲しいと思います。データや予想はあくまで「当たりそうなところに網を張る」という作業ですから、必ずしも魚がかかるとは限りません。むしろかからない事の方が多いわけですが、かかった時にきっちりと回収すれば良いわけです。

 競馬はよく「内部の絶対的な情報がある」とか思われがちですが、そんなものはありませんし、確実なものなどが存在するはずがありません。その中でどこまで精度が高いものを出せるかというのが勝負なのですが、どんな方法であろうと勝てる方法というのはトータルでの回収を意識したものでなければいけません。1回や1日外れただけで止めるとかではなく、あくまでトータルを意識して取り組んでもらえればと思います。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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