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「追っかけ」は勝つために重要なポイント

  • 2009年10月05日(月) 17時50分
 競馬ファンの方、特に馬券ファンと言える方に関しては日々どうすれば馬券で勝っていけるのかを模索していると思います。私のように馬を観察したり、タイム指数を出したり、血統を研究したりと色々な方法があります。この研究の楽しさというのが競馬の魅力の一つと言えるでしょう。

 そんな競馬で勝つための方法探しですが、私のように多大な労力をかけなくても、たまに勝っている人の存在を意外なところで見たりします。競馬ファンなら誰でも羨むような事ですが、それを実現しているのは、意外なことにあまり馬券に執心していない人だったりするのです。要するに「追っかけ」の人などがそれに当たります。

 もちろん追っかけの人といっても色んな追っかけがあるので一概には言えませんが、多いのは騎手でしょうが、厩舎であったり馬であったりもするでしょう。これらの中には、うまく追っかければ勝ち続けられるような仕組みになっているものも存在します。

 例えば騎手の場合だと、あまりメジャーなところは人気が被るのであまりおいしくありませんが、マイナーどころだと買い続ければプラスになる人もいます。また、追っかけることでその対象に特化した情報を濃く集めるので、平坦なデータ分析では見えないものにも気付くと思います。

 競馬で勝つには横の比較をして分析することも大事ですが、このように一方的な視点で分析していくことも勝利への近道だと思います。

 では何を追っかけるかがポイントになりますが、騎手や馬だと怪我などでしばらく出られないとか、調子の上下が激しいので、オススメは厩舎ですね。出走数が多くて基礎回収率が高い厩舎をマイ厩舎として3つくらい持っておけば、程よく購入の機会も訪れますし、ある程度安定した成績を残すことができると思います。

 ここで簡単な分析で儲かるデータが出る例を挙げておきましょう。サンプルは飛ぶ鳥を落とす勢いの栗東・矢作厩舎です。

 まず、一番簡単なところで騎手による成績を見ていきます。オススメは岩田・藤岡佑・武豊・三浦・熊沢・四位といったところです。これらの騎手が矢作厩舎の馬に騎乗した時は勝負気配があると思って良いでしょう。

 あと、これはある程度観察していないと分からないことですが、この厩舎の使い方としては条件変わりを頻繁に繰り返すということです。厩舎の方針が出走回数を増やして馬主さんの負担を軽減するということなので、その為には色々な番組に使ってきます。その結果、「適性のない条件で惨敗→適性の高い条件で穴を開ける」という図式が出来上がります。芝・ダートの条件変わりを単純に見ても勝率・回収率は次の通りです。

芝→ダート:勝率15.4% 単勝回収率240%
ダート→芝:勝率 6.7% 単勝回収率331%
(データは本年分)

 どちらでもずっと買い続けていれば儲かります。今後もこの傾向は続くでしょうし、厩舎の特徴まで把握すればもっと深い、単純な分析では気付かないデータが出てくることでしょう。

 このように、「追っかけ」対象を絞って研究していけば、競馬で勝ち続けるための近道になることでしょう。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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