先週は菊花賞が行われ、伏兵のスリーロールスが内を巧くすくって勝ちました。私の予想はアンライバルドとリーチザクラウンで堅いというものでしたが、これが全くの見当外れ。そう言えば近年の菊花賞でそんな良い思いをした覚えもありませんし、このレースへのスタンス自体を見直すべきかと思いました。
馬券屋としてはGIだろうが未勝利だろうが、新馬戦だろうが同じお金を賭けて戻ってくるということに関係ないのですが、予想家としては大きいレースは是非とも当てたいものです。それぞれのレースに求められているものが何か、ということを深く考えながら今週の天皇賞は予想していきたいと思います。
さて、今年の2歳馬もそろそろ結構出てきたところですが、個人的にかなり楽しみにしている
トーセンファントムがいちょうSを強い内容で勝ちました。
この馬はネオユニヴァース産駒ですが、松田国厩舎の馬らしくガッチリとしていて、それでいながらツナギや飛節に柔らかさがあるタイプです。それほど骨が細くないので、この厩舎のハードトレーニングにも耐えられそうですし、GIを獲った厩舎の先輩馬たちとも似たものを感じます。テンションが上がってきたのは気になりますが、今後のクラシック戦線でも活躍していく馬だと思います。
このような2歳馬の「先」に関する見解というのは、毎年馬を見続けて、仮説と検証を繰り返していかなければ分からないものですが、新馬戦のその場の勝ち馬に関しては、他のレースよりも容易に見抜くことができる場合が多くあります。1週間に1場で4鞍くらい新馬戦がありますが、そのうちの1〜2鞍くらいは比較的容易に的中することができ、更に場合によってはオッズの恩恵も受けることができます。
新馬戦を予想する上で、能力的なものももちろん重要ですが、能力を見抜くという作業はなかなか難しいものです。筋肉の量・強さ・柔軟性などを全て見ていって判断せねばならないからです。それよりも新馬戦で儲けるということに徹するなら、条件を絞ってその条件にあった体型で仕上がりが良い馬を買う方が良いでしょう。
最も分かりやすいのは短距離のレース。特に1200mや1400mだと、芝・ダートによっても違いますが、どちらに関しても、脚およびツナギが短い馬を買うのが必須事項です。そして、その時の馬場状態を優先して、力が要る場合は脚が太くて少しツナギが硬い馬、軽い馬場のときは脚が細くてツナギが柔らかい馬を買えば良いわけです。
先週の日曜日の新馬戦はまさにそんなレースで、全体的に時計が速い馬場だったので、脚が短くて骨が細めでツナギが柔らかい
サンヴァンサンの好走はほぼ確実に読み取ることができました。
この他にも、以前のコラムで書いた京都2日目4レースのように(→
10月12日更新分のコラム)、この方法だけで的中させられる新馬戦も結構あります。しかもこの視点で探していくと、意外と人気薄の馬が拾えたりいます。
新聞を見て予想する人であっても、新馬戦に関してはあまり情報がないので敬遠することが多いと思います。そういった人たちにとって新馬戦は昼休憩のレースとか、POG馬の写真撮影会みたいに思っている人も多いと思いますが、その空き時間を機会にさっき挙げた視点を参考に、是非「馬見」のトレーニングにチャレンジしてもらえればと思います。
競馬総合チャンネルでは、毎週火曜日に先週のレースから次走注目馬を挙げる「
現場発・激走馬リスト」、毎週金曜日に週末の馬券的注目馬を挙げる「
現場主義者の狙い馬」を掲載中!
「DIデータ解析班」が活躍中!週末の予想は
馬券総合倶楽部で!
古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「
古澤秀和の競馬予想」へ