先週は新馬戦について、適性面を中心とした予想方法を解説しましたが、もうひとつ新馬戦を予想する上で重要な要素があります。それは「仕上げ」です。
パドックを見る上で仕上げの判断は基本中の基本なのですが、特に新馬戦においてはこの仕上げを見るだけでも結構当たるレースが存在します。顕著な例が先週の土曜日京都5Rです。
このレースで1番人気に支持されたのは
メジロレーガン。アドマイヤマックス産駒らしいボリューム感のある馬体でした。ただ、この産駒全般に言えることですが、脂肪が付きやすそうなので、仕上げるのが難しい。今回は明らかに太め残りでした。調教の時計は出ているので、1番人気に支持されていましたが、パドックで馬を見ると先ず要らないと言えるくらい仕上がりが甘かったです。
それに対して、仕上がっている馬が何頭かいたので、馬券はそれらを中心に買うことに。このレースの場合は
ニホンピロワルターの仕上がりが目立っていましたし、ツナギも短くてダートの短距離にマッチした体型。3着以内は堅いと判断し、馬券はここから入ることに。
相手は同じく絶好の仕上がりを見せていた
ナリタシルエットを中心に、スウェプトオーヴァーボード産駒で初戦から動けそうな仕上がりだった
サイドエッジを拾いました。
結果、仕上がりが甘かった2番人気
エターナルロブロイに能力の違いを見せ付けられてしまいましたが、本線のワイドと複勝は的中。ワイドの2-5(1,230円)と複勝(290円)が的中して、マズマズの利益を得ることができました。
仕上がりの判断方法ですが、筋肉の張りと脂肪の量を見れば良いでしょう。皮膚を薄く見せ、内側からピーンと張るような筋肉をしている馬が仕上がりの良い馬です。あと、見られればツナギに掛かる重量感も見れば良いと思います。これはかなり見比べないと分かりませんが、仕上がりの良い馬はその部分を見ても軽さを感じますし、仕上がりの悪い馬は重苦しく映るものです。
写真は違うレースですが、
仕上がりの良い馬(画像上)と
仕上がりの甘い馬(画像下)の参考にしてもらえればと思います。良い方の馬もまだおつりはありますが、筋肉がしっかりと付いていて、中に揺れる脂肪がない良い仕上がりでした。
それにしても新馬戦の馬券は馬を見るものにとってはかなりおいしいので、是非今週末からチャレンジして欲しいと思います。
競馬総合チャンネルでは、毎週火曜日に先週のレースから次走注目馬を挙げる「
現場発・激走馬リスト」、毎週金曜日に週末の馬券的注目馬を挙げる「
現場主義者の狙い馬」を掲載中!
「DIデータ解析班」が活躍中!週末の予想は
馬券総合倶楽部で!
古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「
古澤秀和の競馬予想」へ