血統調査員のＹＲＡです。
「血統表は競走馬の設計図！」ということで。

今週は黄金配合の応用編です。

タイセイドリーマー　父ハーツクライ
1/10中山６レースデビュー予定
父ハーツクライは現役時代、国内外で１９戦５勝。
主な勝ち鞍はドバイシーマクラシックと有馬記念。
有馬記念で無敗の３冠馬ディープインパクトに土をつけた唯一の日本馬である。
２０２０年の種牡馬ランクは第３位。

母ドリームライターはアメリカ産馬。現役時、海外で９戦１勝。
繁殖としてデビュー済み産駒は３頭。
父Henrythenavigator（アイルランド・未勝利）→父Distorted Humor（２勝）→父エピファネイア（３勝・現役）
日本で走った産駒２頭は共に勝ち上がっており、複数勝ちを収めている。
日本適性が高そうな繁殖馬。
血統背景は父Tale of the Cat（Storm Cat〜Storm Bird〜ノーザンダンサー系）と母父Unbridled’s Song（Unbridled〜Mr. Prospector〜ネイティヴダンサー系）の組み合わせ。

父ハーツクライは種牡馬としては基本晩成傾向。
一番有効な配合方法としては母方にノーザンダンサーのクロスを持って来ることであるが、その点においてはStorm Cat×Danzigというノーザンダンサー系のクロスを持っているのでクリアしているとみる。

父×母父Storm Bird系との組み合わせはウインバリアシオン（日経賞（G2）、青葉賞（G2））、ゴーフォザサミット（青葉賞（G2））、コレクターアイテム（アルテミスS（重賞））がいる良好な配合パターン。
またUnbridled’s Songとの組み合わせもスワーヴリチャード（ジャパンカップ）を始め、活躍馬を多く輩出しており好相性。
さらにDanzigを持つ肌馬との組み合わせは、ワンアンドオンリー（日本ダービー）、ヌーヴォレコルト（オークス）というクラシックを制する配合だ。
このように父と相性の良い血が随所に散りばめられた血統表である。

Storm CatもUnbridledもディープインパクトと相性の良い血であるが、ディープインパクトと相性が良い血はハーツクライとも相性が良い傾向にある。
この馬が活躍することで新しく「アンハーツキャット配合」爆誕なるか、注目してみたい！