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新章『Mの法則』

  • 2009年12月02日(水) 17時00分
 今週から、馬券理論「Mの法則」の連載を始めることになった。

 「Mの法則」とは、今から15年以上前に発表され、以来、現在に至るまで支持され、そして未だに進化し続けている馬券理論である。

 なぜ、これほど長い間ファンに支持されてきたのか?

 それは他でもない。競馬の真実がここにあるからだ。そして、実際にそのことが毎年のレースで証明され続けていることで、Mの恐ろしさが私たちの心の中に刻まれ続けているからである。

 Mは、競馬をしているファンが一番疑問に思うこと、そして一番競馬を難しいと感じさせることに、明快な解答を与えてくれている。

 つまり、「同じような条件で前走勝った馬が、次走で同じようなメンバーにあっさりと惨敗する」という現実に対する解答である。

 もし仮に競馬が純粋に能力を競う競技なら、前走で同じようなメンバーに同じような条件で圧勝した馬が、次走で同じようなペースになって凡走することなど説明できない。

 馬の能力に的を絞った競馬理論は、ここで限界に突き当たってしまう。

 しかし、Mはその限界点を実に軽やかに、鮮やかな形で越えてしまうのだ。それがMの怖さだ。その怖さは、私の想像さえも、ときに飛び越えてしまうのである。

 例えば、今年の天皇賞・春。

 戦前の1番人気は本番と酷似した距離のトライアル、阪神大賞典を制したアサクサキングスだった。阪神大賞典勝ち馬は天皇賞・春でも活躍するというデータがあり、しかも天皇賞・春と相性の良い、やはり今回と似た条件の菊花賞勝ち馬でもあるということで、抜けた1番人気に支持されていたのだ。

 しかし、これは危うい1番人気だ。Mがそう言うのである。「この馬は危うい」と。

 一体、この馬の何が危ういと言うのだろうか?

【お知らせ】
 Mの法則の凄さをさらに体感するなら、毎週金曜日20時更新のコラム「馬券の天才かく語りき」を是非お読みください。現在、種牡馬ごとの分析、ならびに直近のレースでの検証など、週末の予想からすぐに使えるテーマを連載中です。
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ストレス、ショック療法など、競走馬の心身構造を馬券にする「Mの法則」を発見し、従来の競馬常識を完全に覆した。現在は、競馬雑誌等で活躍中のほか、馬券研究会「Mの会」を主催し、毎週予想情報の提供を行なっている。主な著書に「短縮ショッカー」、「ウマゲノム版種牡馬辞典」、「ポケット版 大穴血統辞典」などがある。

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