今週から、馬券理論「Mの法則」の連載を始めることになった。
「Mの法則」とは、今から15年以上前に発表され、以来、現在に至るまで支持され、そして未だに進化し続けている馬券理論である。
なぜ、これほど長い間ファンに支持されてきたのか?
それは他でもない。競馬の真実がここにあるからだ。そして、実際にそのことが毎年のレースで証明され続けていることで、Mの恐ろしさが私たちの心の中に刻まれ続けているからである。
Mは、競馬をしているファンが一番疑問に思うこと、そして一番競馬を難しいと感じさせることに、明快な解答を与えてくれている。
つまり、「同じような条件で前走勝った馬が、次走で同じようなメンバーにあっさりと惨敗する」という現実に対する解答である。
もし仮に競馬が純粋に能力を競う競技なら、前走で同じようなメンバーに同じような条件で圧勝した馬が、次走で同じようなペースになって凡走することなど説明できない。
馬の能力に的を絞った競馬理論は、ここで限界に突き当たってしまう。
しかし、Mはその限界点を実に軽やかに、鮮やかな形で越えてしまうのだ。それがMの怖さだ。その怖さは、私の想像さえも、ときに飛び越えてしまうのである。
例えば、今年の天皇賞・春。
戦前の1番人気は本番と酷似した距離のトライアル、阪神大賞典を制した
アサクサキングスだった。阪神大賞典勝ち馬は天皇賞・春でも活躍するというデータがあり、しかも天皇賞・春と相性の良い、やはり今回と似た条件の菊花賞勝ち馬でもあるということで、抜けた1番人気に支持されていたのだ。
しかし、これは危うい1番人気だ。Mがそう言うのである。「この馬は危うい」と。
一体、この馬の何が危ういと言うのだろうか?
【お知らせ】
Mの法則の凄さをさらに体感するなら、毎週金曜日20時更新のコラム「
馬券の天才かく語りき」を是非お読みください。現在、種牡馬ごとの分析、ならびに直近のレースでの検証など、週末の予想からすぐに使えるテーマを連載中です。
※「馬券の天才かく語りき」は
netkeibaプレミアサービスのコラムです。
|
今井雅宏が新刊を発売! 今井雅宏の新刊『競馬王新書 ポケット版大穴血統辞典』が2009年9月19日(土)に発売されました。
天才・今井雅宏が穴党のためだけに構築した血統辞典『ウマゲノム版種牡馬辞典』の最新刊でもあり、持ち運び可能なポケット版となっています。競馬場でパラパラと見ながら馬券の参考にできるのが最大の特徴。
80頭分の父・母父の心身構造を、タイプ(M3タイプ)、走りやすいパターン(オプション)、好不調の波(リズム)、激走・凡走能力(指数)などでワンポイント解析します。
もちろん、netkeibaプレミアコラム「馬券の天才かく語りき」も完全収録しています!
|