順当なら巻き返しを図るチアズシュタルクで断然という組み合わせ。皐月賞の反動もなく、今週の動きも素晴らしく良かった。
ただ、スローで先行残りにもなりそうな距離2200mだけに、早め早めに動ける自在型という意味で狙いたいのは、勝ち上がって勢いに乗るキーボランチ。前走、スローの2400mのムーニーバレーRC賞。上がり11.7−11.3−11.9秒(34.9秒)の流れを、好位からスルスルと抜け出した。ダートで、それも繰り上がりで勝った地味な馬だが、一戦ごとにグングン力をつけている。
父キンググローリアスの産駒はダート巧者が多いが、旧NHK杯を制したナムラコクオー、ダービー2着のボールドエンペラーなど、ときに芝OKの渋いタイプを送る。この時期に急速に力をつける産駒が多いのも特徴。
上のキーミノブは2000mの毎日杯を勝っているうえ、この牝系ファミリーは地味でも、ライフタテヤマ、シーナンレディー、セッテジュノーなど、成長力ある活躍馬を数多く送っているタフな一族。距離2200mのゆったりした流れは合いそうだ。
もちろんチアズシュタルク本線だが、上昇中のアンフィトリオン、さらには連闘で挑戦してきたナムラハクシャ、巻き返したいファストタテヤマなど伏兵も多く、穴狙いでキーボランチから少し手広く流したい。
東京のプリンシパルSは、注目のモノポライザーが巻き返してくれそうだ。武豊騎手はその素質を、タニノギムレットと互角に評価している。前走まるで走っていないだけに、休み明けを使った反動はない。仕上がりの良さが目立つマチカネアカツキが本線。