牝馬限定のハンデ重賞になって過去5回。エリザベス女王杯で上位に食い込んだ馬が出てくると、たとえハンデが少々重くとも凡走しないこと。活きのいい3歳馬の好走が多いこと。牝馬同士とあって流れを問わず切れ味に勝る馬の台頭が目立っていること。このあたりが傾向、パターンらしき点だが、今年はエリザベス女王杯がああいう「大控え」というか、みんな「どん引き」のレースだったから、好走馬はいない。そのうえ、世代とすると比較的レベルが高いと考えられている3歳馬はハンデ52kgの2頭だけ。どうみても速くはなりそうもない流れ。3連単が発売された過去4年で、もう221万円、144万円の高配当が飛び出しているが、またまたの可能(危険)性がある。
先週はやけに先行馬向きのレースが多かったこと。ここも落ち着いた流れになりそうな展開に注目して、ニシノブルームーンから入りたい。ここ2戦は位置取りがレースの流れと連続して逆になる形で結果が出ていないが、過去、先行して3、2着の中京コース。控える手はない。外枠を引いてしまったが、1コーナーまでの距離はあり、3〜4番手にはつけられるはずだ。この春に3連勝したあと、格上がりになった「マーメイドS」2着の内容で十分足りる相手だろう。2000m[2-2-0-1]も強気になれる。休み明け3戦目、ビシッと追った先週が美浦の坂路49.4秒の好時計。今週の余力を残した動きも良く、体調は絶好調だった春のデキに戻っている。
相手筆頭はメイショウベルーガ。エリザベス女王杯は5着止まりだが、あの2頭が楽々と行った流れを途中で下げたのが失敗。猛然と追い込んだ3着ブエナビスタの上りが32.9秒だったが、この馬の上りも33.3秒。それはブエナビスタには見劣ったが、こちらも脚を余しての5着だったことは疑いない。
中京の芝1800mの新馬を一気に伸びて勝っているムードインディゴは、昨秋の秋華賞(直線平坦の京都)の2着馬。一瞬の脚が持ち味だから、小回り平坦の中京は追い込み一手の脚質のわりに不利ではない。
中舘騎手なら早め早めに動いて出ること必至のリトルアマポーラ(今週の動きは素晴らしく良かった)と、軽量を生かせそうな3歳ヒカルアマランサス、中京向きのウェディングフジコ、昨年3着のマイネレーツェルを連の相手にマークしたい。