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穴馬発見ファクター 馬場編

  • 2009年12月21日(月) 16時00分
 今回は、この間挙げた「穴馬発見ファクター」のうち「馬場」について書きます。

 馬場という要素は、新聞だけではなかなか分かりづらい要素なので、穴馬を発見する上ではかなり有効なファクターになります。

 まず、一括りに馬場といっても、

・質的なもの
・伸びる部分
・道悪

など、色々な角度からのアプローチがあります。

 まず質的なものですが、「軽い」「標準」「力が要る」という3つに分類できるでしょう。これらの質を決定するのが芝の種類と長さ、あとは荒れ具合、転圧の有無といったところです。ダートなら雨を含んでいる量、元々の質というところですね。

 これらについてはJRA発表の「馬場情報」や天気予報、前週(前日)までのレースの傾向などを参考にして判断していきますが、最も重要視するのが走破時計と、当日に上位にきている馬の傾向です。

 時計については各競馬場の基準値と比べ、全体的に速いか遅いかを見ます。上がりタイムについても同じ要領で見ます。ただし、こちらはペースによって大きく左右されるので、その点も加味します。

 上位にきている馬の傾向は、血統を参考にしながら馬体重や、馬を見られる人ならば骨の太さやツナギの柔軟性などを見ると良いでしょう。

 伸びる部分に関しては内伸びなのか、外伸びなのかを見ます。ダートに関しても前が有利なのか、後ろが有利なのかを見れば良いでしょう。

 道悪に関しては血統や蹄の大きさや形状、ツナギの形状・硬さ・太さ、脚の長さ、馬体の幅などから判断します。これらの詳細についてはいずれ写真を交えながらまとめます。

 馬場というファクターについてはこんな感じのアプローチをしているのですが、前予想で見る場合には「前走(近走)との大きな変化」に注目すれば良いでしょう。例えば、「内伸び馬場で差し損ねた差し馬が、今回は外差し有利の馬場に出走している」といった状況がそれです。これらの大きな変化は、出馬表やnetkeiba.comのデータベースで時系列の成績を見ていけば分かることですし、それなりの効果はあります。

 前予想で完結するにしろ、新聞だけで戦っている人よりもデータを深く見ることでアドバンテージを得ることができ、有利に予想を進めることができるでしょう。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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