先週は自身のサイトで提供している「古澤秀和の穴馬10頭」で下記のような穴馬を拾うことができました。
■土曜日
阪神12R アースワンハート 9番人気1着
■日曜日
阪神10R イネオレオ 7番人気3着
阪神11R メトロノース 7番人気1着
このうち、アースワンハートについては、2回前に書いた穴馬発見ファクターのうち、
・馬場
・展開
の2つに該当していました。馬場については、前走で時計が速い馬場に出走していましたが、今回はこの馬が得意とする力の要る馬場でした。このあたりについては
前回のコラムを参照してください。
展開については近いうちに詳細を書きますが、前回はテンに速い馬が揃っていたのに対し、今回は単騎逃げが濃厚なメンバー構成でした。
イネオレオについては連闘で前進が期待できたのと、阪神コースへのコース替わりが決め手でした。
一番分かりやすいのはメトロノースかと思います。この馬は
競馬総合チャンネルのコラムでも「次走の狙い馬」や、金曜日の展望で推奨しましたが、距離が大幅に短縮されたこと(1800→1400)、芝→ダートの馬場替わりが狙う決め手となりました。特にこの2つの条件のうち、「距離」のファクターがメトロノースには良かったのだと思います。
今回は穴馬発見ファクターの一つでもある、この「距離短縮・延長」について見ていきましょう。
競馬の距離体系はかなり細かく設定されています。距離にして200mであっても、サラブレッドにとってはかなりの影響を及ぼします。例えば、1000mでは強いのに、1200mになると走れない馬、1700mはこなせるけど1800mはこなせない馬なんかがいい例です。それぞれの馬の距離適性を正確に把握しておけば、先述したメトロノースのような馬券を拾うことができます。要するに、「不得意な距離で惨敗→得意距離」という変化が穴馬券をもたらしてくれるのです。
距離適性の把握の仕方は成績で見るのが最も簡単です。それを見れば誰でもわかりそうなものですが、だいぶん前に走ったことしかないような距離だとなかなか見落とされがちです。あと、実際にその距離を走ったことがなくても、前回の距離に比べるとという比較上の推測も穴馬券を獲るためには有効だと思います。
例えば、前走で2000mを使われた馬が、今回に1400mを使われた場合、過去に2000mよりも短い距離(マイルや1200mなど)を使われた履歴があれば、その成績と比較することでその距離短縮が有効かどうかある程度推測することができます。
これらについては、近5走くらいなら競馬新聞でも見ることはできますが、それ以前の成績についてはデータベースを見る必要があります。これについては
netkeibaのデータベースなどを活用すればよいでしょう。結構面倒くさいかも知れませんが、その労力を惜しまないことで人が見つけられない穴馬を見つけることができると思います。
他の方法としては馬体や血統などから推測する方法がありますが、それについてはまた次回に述べるとしましょう。
では、今年もご愛読ありがとうございました。来年は更に内容を充実させられるように頑張りますので、どうぞお付き合い下さい。
|
古澤秀和の新刊が発売! 競馬最強の法則誌面で連載していた「血統ヘルスメーター」を更に掘り下げ、待望の単行本化!
この馬券術は、血統という要素に馬格(馬体重帯)という要素を加え、コース別にその狙い目を出したものです。血統である程度のコース適性傾向を見ることができますが、馬格という要素を加えることで、更に詳細な適性傾向を見ることができます。
また、ただ単純にデータを集計しただけではなく、古澤氏自らが競馬場に通い、いつも見ている種牡馬の骨格や筋肉の質などの適性傾向も加味することで、本質的に適性の高いものをリストアップしています。 >>Amazonでのご購入はこちらから
|
競馬総合チャンネルでは、毎週火曜日に先週のレースから次走注目馬を挙げる「
現場発・激走馬リスト」、毎週金曜日に週末の馬券的注目馬を挙げる「
現場主義者の狙い馬」を掲載中!
「DIデータ解析班」が活躍中!週末の予想は
馬券総合倶楽部で!
古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「
古澤秀和の競馬予想」へ