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イレギュラーなレースで好走できなかった馬

  • 2010年02月08日(月) 00時06分
 先週の京都のメインレースはシルクロードSでしたが、非常につまらないレースだったと思います。何がつまらなかったかといえば、誰も全く勝ちに行こうとしなかったからです。

 レースのラップを見ても、前半3Fは34.4秒。GIIIのスプリント戦でこのラップはないと思います。結果として道中の動きもなく、直線に向いて先行馬が抜け出して、逃げ馬が粘り込み、内を通った馬が3着争いをするという全く見ごたえのない内容。競馬としては全く面白みのないくだらないレースだったと思います。

 ただ、これを逆に利用することが馬券作戦上必要です。このような展開や実力以外の要素で負けた馬をストックしておけば、今回が駄目だったとしてもいずれお金を返してもらえます。

 今回のシルクロードSで負けた馬のうち、力負けとは言えない大きな要素が3つあります。一つは先ほど挙げた展開によるもの。もう一つは馬場によるものです。この日の京都は時計が掛かって力が要る馬場状態でした。あとはハンデですね。この3つの要素による敗因で敗れた馬を買えば、次走や近走で巻き返す可能性が非常に高いということです。

 1番人気で負けたエイシンタイガーなどは正にそのタイプ。中団外目からレースを進めて、直線では伸び切ることができませんでした。この敗因は「スローペースで内有利のレースなのに外を通り続けたこと」、「力の要る馬場はあまり向かない」ということが挙げられると思います。馬体も心もち太かったかと思います。

 他では6着に敗れたプレミアムボックス(ハンデ・展開)、トウショウカレッジ(展開)あたりも巻き返す可能性が高いでしょう。

 競馬はその日・その週での勝ちももちろん大事ですが、トータルで勝っていく事はもっと大事です。

 負けたり馬券が外れれば腹は立ちますが、次で返してもらえば良いという精神でレース回顧をしていければトータルの勝率や回収率は必ずや高くなることでしょう。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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