桜花賞は、もう7週後。このステップ重賞は1月に行われていた当時より「桜花賞」に関係するケースが増えているが、このレースをステップに桜花賞で連対を果たしたのは、最近では08年エフティマイア(クイーンCは6着)がいるくらい。クイーンCを制して、桜花賞も勝った馬となると、遠く76年のテイタニヤまで遡ることになる。本番と同じ1600mのステップ重賞ではあるが、時期的には相変わらず微妙で、キャリアの浅い馬が楽々と勝ったりしない限り、今年もまた本番=桜花賞の有力馬とはならないかもしれない。
人気でもキャリア2戦のアプリコットフィズ(父ジャングルポケット)に期待する。前回の「フェアリーS」1600mは、今回もまた対戦するテイラーバートン(こちらも父はジャングルポケット)と、同じ上がり3F35.7秒で2着、3着だが、坂上でコスモネモシンが抜け出しかけたとき、速い流れを早めに追走しながらもう1回伸びたのはアプリコットフィズのほうだった。1番人気のテイラーバートンには大外16番枠の不利があったが、こちらも似たような13番枠。アプリコットは2戦目、バートンは4戦目だったから、前者のほうが勝負強く、中身も1枚上と判断したい。
東京1600mは、1分34秒7(当時のレコードと0.1秒差)で4馬身差楽勝の新馬戦と同じ条件。チャンス大だろう。
相手筆頭はバネのある動きが目立ったイイデサンドラ。今回も対戦するブルーミングアレーと、隣のギンザボナンザに1回ずつ負けているが、使いつつ徐々に追っての味が出てきたから、人気ほど差はない。人気上位馬で嫌う必要のある馬はなく、3歳牝馬の1戦だからある程度は手を広げたい。好気配の目立つオルレアンノオトメ、調教の動きがやけに良かったビービーエーディンも少し押さえたい。