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阪神の馬場傾向と対策

  • 2010年03月08日(月) 20時00分
 先々週、先週と阪神競馬は2週連続の道悪。特に先週は馬場が悪かったですね。

 ダートコースは傾向が日替わりでした。

 土曜日は道悪で脚抜きが良いはずなのに上位に来るのはパワータイプが多かったですね。日曜日もその傾向を引き継ぐのかと思っていましたが、蓋を開けてみれば軽いタイプの馬が良く走る馬場。前夜の雨で砂が流れたのか、コロッと傾向が変わっていました。ダートコースはこうなると、開催中軽くなることが多いので、今週からは雨が降らなくてもこの傾向になる可能性があります。そうなれば、京都で好走したようなタイプが良く上位にくると思います。

 芝コースはタダでさえ力の要る傾向がありそうな馬場で、大雨によりかなり力の要る状態。阪神コースはこうなるとキングカメハメハ天国という感じですね。チューリップ賞なんか、1〜3着までキングカメハメハ産駒が独占。


 他のコースだと雨が降るとノーザンダンサー系が走るイメージがありますが、阪神に関してはキングカメハメハやアグネスデジタルのような、筋肉量があまり多くない軽さがあるミスプロ系や、グラスワンダー、シンボリクリスエスなどの筋肉量のあるロベルト系が良く走ります。系統によってタイプは違いますが、これは筋肉の質や骨格との兼ね合いでしょう。

 馬体で見ると道悪攻略のスタンダードである、立ちツナギ・パワータイプ狙いが通用していました。ツナギが立っているタイプは掻き込むような走りになりやすいので、道悪馬場をとらえやすいのです。これでパワータイプだと良馬場ではスピード不足になりがちなのですが、スタンダードな道悪馬場ではこういった馬が好走します。

 芝コースに関しては開幕から2週間連続で道悪競馬になったので、今週以降晴れても力が要る傾向になるかも知れません。その辺りを頭において今週の競馬を観察すれば、いち早く傾向がつかめ、いい馬券が獲れることでしょう。

 それにしても弥生賞はヴィクトワールピサが強かったですね。直線ヒヤッとする場面がありましたが、道中のロスがなかったことと瞬発力があることを考えれば坂で確実に差せると思いました。皐月賞でのローズキングダムとの再戦が楽しみですね。

 ちなみに2着に入線したエイシンアポロンも叩いて良くなるタイプなので、皐月賞では今回よりも警戒が必要でしょう。牡馬戦線は昨年よりもハイレベルで、非常に興味深いレースになりそうです。



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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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